結納から結婚式までの半年間夫は先発隊としてコロンバスでの生活を始めました。
アパートを借りて、中古の家具を買って、電化製品を買って・・・
それだけではありません。
日本からの送金するための銀行口座を開いたり、電気、ガス、水道の手続きをしたり
電話もひかなければなりません。
当時はメールなどという便利なものはありませんでしたから、わたしとの連絡はもっぱら電話。
私は6月にそれまで勤めていた旅行会社を辞め田舎に帰っていましたので、たまに夫からかかってくる国債電話を心待ちにしていたものです。
当時は我が家にあったのは黒電話(昭和だな~^^)
しゃべっていると受話器が重くてもつのもいやになるような代物です。
実は東京を引き上げてからそれまで病気らしい病気をしたことがない私が3週間も入院したことがありました。
何かの感染症だと思うのですが原因不明。きっと環境の変化と疲れで免疫力が衰えたのか、水疱瘡にも似た症状。
それこそ頭の先から足の先まで人相が変わるほどの発疹がでて、それはそれはひどい状態になりました。
結婚式を4ヶ月後に控え、私は本当に治るのかどうか心配で・・・
発疹が治まったあとの体は、まるでやけどのあとのように皮がむけあたらしい皮膚はどす黒いまだら模様。
おまけにあちこち小さいほくろのようなものができ、みるも無残な姿。
当時の私は気持は沈むし、このままでは結婚できないのではないかとしにそうなくらい心配しました。
そんな中状況を知らない夫は、「入院中は暇やろから・・・」と英語の参考書を送ってきました
退院し後結婚式2か月前までにはだいたい体のまだら模様が消え、ホッとひと安心。
そんなある日夢をみました。
夫が病院とおぼしき場所で顔中血だらけで外国人の男性と一緒にいる姿です・・・・
なんとなく胸騒ぎ。
その日夫から電話があり、
「フットボールして遊んどってな、ドイツ人のオフィスメイトと正面衝突してもうて、今前歯あれへんねん」
えぇぇぇ
話をよく聞いてみると、私がまさに夢で見た光景、時間ともぴったり。
あれって、きっと虫の知らせですね。
それから数週間後
前歯のない間抜けな顔でニッと笑った夫の写真が送られてきました