大学に行こう!



結婚後渡米し、しばらくは午前中だけ英会話学校に行っていた私は、なんとなく不完全燃焼



当時は夫も初めてのことだらけで、いっぱいいっぱい


お互い余裕がなく、マジバトルを繰り返すほどだったので、いずれ日本に帰って一人でも生きていけるよう、今しっかり勉強しておかなければ!という気持ちも実は根底にあり、大学に行きたいと思うようになりました。


そうそう、結構マイナスなモチベーションだった^^



さて、大学に入学するには、英語だ!TOEFLだ!ということで、お友達の紹介で、パットという50代の女性に家庭教師になってもらうことに。


週に1回、パットの家に行きコーヒーとクッキーをいただきながらTOEFLのテキストを開き一緒に勉強する。



最初は、英語もほとんどできなかったので、なんとも苦痛の2時間だったけれど、パットがなんでも受け入れてくれる懐の広い人だったのでいつしか私もリラックスできるようになりました。



パットは知的で優しく、いろんな留学生をお世話してくれる人だったので、海外のことにも明るくホント素敵な女性でした。




パットとの一番の思い出は、GIVE & TAKEの話を聞いたこと。


「GIVE & TAKEって与えられるもの 他人から奪うものと思っている人や、


与えるもの 奪われるものと思っている人がとっても多いけど、違うのよ。


人から良いものを与えてもらって当たり前、人の良いものは貰って当たり前と思っている依存心の強い人。
 
反対に、自分は与えてばかりいる、他人から奪われてばかりいると、思い込んでいる被害妄想の人もいる。



でも本当の GIVE & TAKEっていうのは、自分が心からそうしたいと思って


 ”させてもらっていること”


そして、自分にはない他人の素晴らしいところを



 ”学ぶ、教ええていただく”という意味なの。



GIVE&TAKEの本当の意味を知り、実際に喜びと感じるかどうかは、誰でもなく自分自身。



与える・学ぶ幸せを見つけられるかどうかは自分次第よ」





パットとは大学に無事入学してからもずいぶんとお世話になりました。



アメリカで過ごした4年間のうち半分は、本当に輝くような経験をしたけれど、半分はかなりネガティブな気持ちになることもあって、パットに救われた場面がどれほどあったか。



言葉もいつまでたっても下手だし、生活習慣もなじめないし、もともとが隠れ内向性の性格なのでどうもうまくいかない。



でも、そんな自分自身はすぐには変わらないし、いったいどうすれば・・・

そんな中で、自分の完成度を求めるより人から学び続けることに軸足をおけるようになったのは、大きな進歩であったように思います。




やっぱり出会いに感謝です。