気をつけたい定期預金の4つめは外貨定期預金
そうそう、米ドルとか豪ドルとか、ニュージーランドドルとかで運用するあの商品。
まずどの銀行でも外貨建定期預金は、日本円が低金利なので多少目をひく商品としてお勧めしています。
「なにせ、日本より金利がいいですから!」とか言われて、始めちゃう人が多い。
個人相談でいろいろな方から家計のお悩みを伺いますが、40代、50代、60代・・・間違いなく外貨の定期では失敗しています。
どうして失敗する?
外貨建の定期預金は、そもそも儲けるチャンスが少ない商品だから。
まず金利
確かに日本に比べると高いです。(ひところに比べると魅力も薄れましたが・・・)
でもそのうれしい利息もあっという間に吹き飛ばしてしまうのが為替の変動。
外貨建商品は、金利もさることながら為替の変動を利用して儲ける商品なのに、定期では円にもどすタイミングが満期の時のみ。
もし満期日の為替レートが預金開始時の為替レートより円高になっていたら、銀行の人はこう言います
「今円にすると損ですから、継続されtらどうですか?」
確かに円に戻すと利息のプラス分より為替のマイナス分が大きくて損になるのだけど、継続して必ず為替がプラスになる保証はない・・・
「継続なさらないなら、外貨の普通預金においておいて、為替のタイミングを見て円にもどされたら?」
こんなトークも、まあ正解には違いないのだけれど、普通の人が為替のタイミングを図れるか、というとそれも疑問。第一銀行だと一般的に為替手数料が高めなので、それも含んでさらに利益を出すのは大変。
「海外旅行に行く時にドルでそのまま使えますよ」
これもまあ、正しいアドバイスなんだけど、トラベラーズチェックにするとまた手数料がかかるのよね~。
敗因のひとつには、そもそもの運用目的の考え方にもありますね。
万が一満期時に円高だったら、どう対処するのか、それも含め考えた上で運用商品を選ばないとやっぱり失敗します。
でも、外貨での運用、私はすべきだと思っています。
自分自身のお財布の中身を考えても半分はよその国ですから・・・
どうして外貨あるいは外国への投資をするのか。
ひとつめ、リスクを分散させるため。日本だけにお金を集中させ投資をしていたら、万が一日本の経済力がひどい状態になったら、日本円そのものの力がなくなってしまうから。
二つ目、外国の経済成長力の方が日本より可能性として高いから。経済成長力をすごーく簡単にすると、収入x人口。
日本人の収入が今後も増えるのか・・・
高度成長期のようには望めないかも
では、世界の収入は・・・ アジアの国々、南米、アフリカ、増やしたいと思っている人たちはいっぱいいます。
日本の人口は増えるのか・・・
これも期待はすれど、それほどの増加は望めないでしょう。でも世界は?
と考えるとお財布の中に日本円だけがあるというのは、お金を育てるという意味ではきわめて不効率というわけ
本日の結論!
定期預金といっても、外貨の定期は日本円の定期とは全くの別物、ペイオフの対象にもなりませんしね。
気をつけましょう。
外貨での必勝法、これからぼちぼちお話しましょう