また、定期預金シリーズにもどります・・・


前回気をつけたい定期預金  のところで、短期間のみ高金利は気をつけた方がいい、とお話しました。


気をつけたい定期預金の二つ目は、投資商品と抱き合わせの定期預金です。


これも、結構いろんな銀行さんで扱っていますね。


形はシンプルで、ある程度まとまったお金、500万円位としていることも多いかな、の半分を定期預金にして、残り半分を投資信託や外貨預金などいわゆる定期預金とは性質の異なるものと組み合わせてある商品。


定期預金の方は、前回お話した短期間のみの金利を高く設定してあるので、目をひきます。



この商品の気をつけたい点は、手数料と利息の比較。


投資信託と抱き合わせの場合、投資信託にかかる手数料と定期預金で得る利息とを比較してほしいんです。


投資信託は、買うとき・持っている間・売るときに手数料がかかります(かからないものもあります)。買うときの手数料(販売手数料)は3.15%程度が多いです。


500万円をこの商品に入れたとき、250万円を定期に250万円で投資信託を購入・・・となると


購入時点で250万円x3.15%=78,750円が手数料です。


手数料とは支払うお金です、つまり銀行さんの収入。


では、250万円の定期預金に78,750円以上の利息がつくでしょうか?


よく商品説明を見てほしいんです。ほとんどの場合、短期間限定で高金利をうたっていますが、その期間が終わると普通預金金利になったりしています。これでは、年3%以上に相当する利息を稼げません。



投資信託、私はよい商品だと思っています。資産を作るうえではかかせない商品です。


でも、定期預金と抱き合わせで買うものではありません。


それなりの手数料を払うのですから、やはり良い商品を買いたい。抱き合わせ商品として提示された商品が本当に自分が買いたい商品なのか、それを見極めずに「セットのお得感」のみで買うのは避けていただきたいのです。



そもそも定期預金で運用すべきお金は、10年以内に使うお金。


一方と投資信託で運用すべきお金は、10年以上に先に使うお金。


ゴールが違います。抱き合わせ商品が、お金のゴールに柔軟に対応できるのか・・・無理だと思います。



なんか、セットになっていると無条件でお得な感じがしてしまいますが、特にお金については、セットはあまり意味がいありません。



お金のアドバイザーともに、上手にお金を育てていきましょう。


心とお財布を幸せにする専門家 CFP山中の初回相談は1万円です。