ＳＡＳのコピバンのスタジオ練習の時にリーダーから
「好きなように弾いていいよ」と言われたけど
「原曲に忠実に弾きます」と回答しました。

ＳＡＳの楽曲は完成されててイジるところないし、

みんなの頭の中に原曲があるしヘンにアレンジできんわ。

せめて本家ライヴバージョンまでか。それも完全に再現して合格。
そしてそれがどれだけ難しいことか・・・。

ギターソロなんかどんなに難しく巧妙なフレーズを弾いたところで元を変えた時点で

「あ、こいつ・・・(原曲通りに)弾けないんだな」って思っちゃう。

それくらい原曲って大事。

私の理想の「ヘルプ」ってあくまで縁の下の力持ち。

黙ってカッチリ仕事するいわゆる職人。

フレーズに色を付けたり目立つことに専念しちゃうのは立場が違うかなと・・・

ＳＡＳはロックバンドなんで原曲そのままでも

しっかりギタリストの見せ場があるしそれ以上はしないほうがいいとも思う。

あと音ね。ロックバンドはギタリストが変わることで

バンド自体のサウンドも変わっちゃうんだよね。

できればそうしたくなかった…。

・・・・・・・・・・

そんな中、今回ハードなギターを求められる曲があって。
もう全編ギタリストの見せ場～♪ながらの完全ＨＲギターチューン。

この曲は…逆に好き放題にしないとダメなんじゃね？

って思うようにやってみました。

まずメインリフから変えたもんね。

ハードロック畑で育ちました！って感じの指使いに変更。

AメロBメロのバッキングも歪んだアルペジオまじりでアクセントつけて・・・

もうすっかり気分はジェイクＥリーですよ(笑)

さらにオープニングにフリーソロがあって

それは初期ラウドネス風にフレーズから始まって

ゲイリームーアよろしくゴリゴリのフレーズにつなげるように。

中間ソロは本家ライヴバージョンをもとに

４０小節以上の長尺ソロをふんわり再現しながら

適度に８０ｓ風の速弾きを混ぜてみました。

言ってることとやってることが違うじゃないか。
そうなんですよ…。

個人的にはこの曲なくてもよかったのに。

５０も超えて昔のように弾けなくなってる自分に
フリーソロもいらないのになーって。

結局３ステージこの曲がエントリーされてて、
ヒーヒー言いながら弾いてました；；

おそらく私に見せ場を作るためのセトリだったんだろうなって思ったけど

ＳＡＳの曲群の中では遺物でしかないんじゃないかね。

そんなジレンマの中のステージでした。

「ヘルプ」の本分