フェンダーの話。カスタムショップの中でも
名前の通った職人が組み上げたものを「マスタービルド」といって最高ランクに位置する。
マスターまでいかない職人集団がそれぞれで部品を作成し組み上げる「チームビルド」は
ひとつランクが下がる。それでも十分の品質と価格。

その下に汎用ランクが連なる。工場のおばちゃんが作ってたりする。
もちろんいい木材はカスタムショップに持っていかれるけど

汎用ランクもやっぱり個体差はあるのでまれに当たりが出るんだって

ジミヘンなんかはそれを狙って選んでたって聞いたことがある。

それはさておき。

経年劣化を表現するいわゆる「レリック」っていう技術があって
「使い古された感」をいかに精巧に表現するかってのが作り手の腕の見せ所らしい。
ジーンズと一緒なのかな。

しかし私はレリックはいらんと思ってる。
ピカピカの新品のままのほうがいい。ピカピカのものを大切に使う。

なぜわざわざ?普通に使ってると勝手に劣化していくのに。
よくぶつけるし。すぐ錆びるし。
打痕とか望んでないのに勝手にできる。

ジーンズは色あせ加工していないものはないと思うが
正直私はジーンズも何も加工のないゴワゴワのでもかまわない。

さすがにゴワゴワサイコーとまでは思わんが
実際に人が履き古したものよりは全然いい。
それをありがたがる感覚は今一つ理解できない。

使用感を出すための加工が施されたものを
傷つけないように大切に扱うのだろうかな…?
この感じわからない。。

それでも同じバンドのもう一人のギターはレリックギターを買って
「ボロければボロいほどイイ!」って言ってた。
実際そういう人がいるからレリック存在するんだなぁ。
って思うのです。

今や「マスタービルド」でレリックされてないものを見ない。
結果、私の中で最高峰は「チームビルド」ということになる。
それでいい。
でもチームビルドが世の中に出回ってないんだから困ったものです。