NobunagAのブログ

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家庭菜園、ゲーム、アイドルなど趣味の話題や、子育て、介護関係のことをつらつらと書いています。



子供とナスの収穫。

ナスもだんだんとアブラムシに
侵食されつつはあるのだが、
やはり最後まで強いね。

枝切りしてあるから、
そこから新しく生えてきてるのと
まだまだ暑いのでひたすら育つ。


ピーマンもまだまだ採れるんだよなぁ。

でも本当はそろそろ撤去して、
秋〜冬野菜へと変えて
いきたいのであるが、
採れるうちはキープして
全力を発揮させてあげたい…と
思ってしまう。

畑はこの割り切りが難しい。

やはり小さいうちから育てるから
ひとつひとつに愛着が
生まれてしまうのである…。




ほうれん草の苗…

なんてものをなんとなく買ったけど
やはりほうれん草くらいは
種から育てたほうがよさそうだな。

ただ、たまたまほうれん草の種が
開封済みで使用期限を過ぎて
いるのである。

種は使用期限過ぎても実は
2〜3年生きてるようなんだが
発芽率が落ちるのよね。

そして…めんどくさいから
あらゆる種を通販で買った…

いや、それくらい
地元のホームセンターに
貢献しろよ!と思われますそうだが…

ホームセンターに行くと花が!!

花が!!欲しくなってしまうから!!

9月は出費が多いかったから
多少節約してたのよ。

10月?10月は普通に金使うよw


ほうれん草が欲しかったのは
実は玉ねぎを植えるための
下準備なのね。

ほうれん草と玉ねぎを
一緒に植えると生育が
良くなるんだよ。

だから今回は玉ねぎの畝の周りを
ほうれん草で囲もうと思っていて。

四隅にほうれん草の苗植えて、
そこを種植えでつなげたあと
真ん中に玉ねぎ植えようかなと。

デザイン的に面白いよね。

光る君へ

第36話「待ち望まれた日」後編



夜。


まひろがうとうとしていると、

女房たちが慌ただしく

動き始めた。


まひろは書き記す。


【真夜中からお屋敷が

騒がしくなり始める。

日がな一日、中宮様は

とても不安げに起きたり

臥せったりして

お過ごしになられた】


「ふう…」


お腹を抑えて息を吐く

彰子に倫子が寄り添う。


翌朝になると、

大勢の僧たちが集まり

読経を始めた。


【祈祷僧たちは

中宮様に取り憑いている

もののけどもを

寄坐に駆り移そうと

限りなく大声で祈り立てている。

南には高貴な僧正や僧都が

重なり合うように座り

不動明王の生きたお姿をも

呼び出してみせんばかりに

頼んだり、恨んだり…】


うるさい!という声や

物音が聴こえくる中

まひろも他の女房らと共に

手を合わせていた。


【皆、声が枯れ果てているのが

とても尊く聞こえる】


女たちの奇妙な笑い声が響く。


半狂乱の状態なのだ。


「恐ろしく強いな、もののけが…」


道長と共に祈っていた

斉信がつぶやいた。


読経が響く中で、

女たちが大騒ぎしている。



一方で伊周は…


ひそかに呪詛を行っていた。


彰子に見立てた人形に

刃を突き立てる。



読経が響く中、

彰子は苦しそうにする。


もののけに取り憑かれた

女たちが騒ぎ立てる。


不安そうにする彰子に

倫子は


「うるさいこと」


と励ますように

母親として声をかけた。



あまりの騒ぎにまひろとともに

祈りを続けていた女官たちも

疲弊している。


「もう嫌!」


左衛門の内侍の声があがる。


「お黙りなさい!」


宮の宣旨が


「お清めを」


と頼むと女房たちの頭に

何か振りかけられていく。


【頭には邪気払いの米が

雪のように降りかかり

しぼんでしまった衣姿が

どんなに見苦しかったことか

あとになるとおかしくてならない】


読経が響く中、

百舌彦に案内されて

道綱と右大臣の顕光も

やってきた。


「中宮様、ただいま

お大事の最中ゆえこちらで」


屋敷の中では半狂乱の

女が僧に取り押さえられている。


顕光が驚いて


「これはちょっと…

帰ろうかな」


と怯える。


現代的には集団心理による

ヒステリー状態なのだろうが

当時はもののけの存在が

信じられていた時代だ。


顕光が帰りたくなるのも

無理はない。


「私は…やります」


「えっ」


道綱は意を決して

読経を始めた。



伊周はひたすら呪詛を

続けている。



それに呼応するように

土御門殿では一人の女が


「道長!」


と叫びだした。


「どうか…どうかお鎮まり

くださいませ!」


道長が叫び返した。



と、伊周の刃が欠けた。



女は悲鳴をあげて倒れる。


その瞬間、産声が聴こえた。



生まれたのだ。


倫子が


「皇子様にございます」


と告げる。


皆がどよめく。


嬉しいはずだが、

道長は複雑な表情となった。


先日、斉信らと話していたように

皇子が産まれるということは

この先に禍根を招きかねない、

ということでもあるからだ。


頼通も気づいているのか


「皇子様…」


と戸惑った。


が、すぐに頭を切り替え

僧たちや道綱らがいる

庭に走り出ると


「皇子様だ!」


報告をする。


皆、嬉しそうな顔をし

百舌彦は涙をこらえた。


だが…道長は…


「皇子であったか…」


どこか寂しげに呟く。


まひろも道長の葛藤に

気付いたのか心配そうに見る。


「皇子…」


道長はもう一度呟いた。


まひろもなんともいえない

感情に襲われ涙がこぼれそうになる。


だが、喜ぶべきことなのだ。



倫子の報告を聞いて

彰子の祖母でもある穆子は


「よかった」


と安堵する。


「亡き殿もどんなにか

お喜びでしょう」


倫子は微笑んだ。



赤子を見ながら彰子は

満足そうに横になっている。


「美しい皇子様ですこと」


倫子が褒めた。


「お手柄ですわ」


彰子はまひろへの感謝を

忘れていない。


「私の今日は藤式部の

導きによるものです。

礼は藤式部に」


「もう、さんざん

申しましたわよ」


そんな母の言葉に

あのかつては表情も

暗かった彰子が、

満面の笑みで赤子を

撫でた。



伊周は呪詛の失敗を悟り

途方に暮れた。



【めずらしき光さしそう盃は

もちながらこそ千代もめぐらめ】


丸い月を眺めながら

まひろは歌を詠む。


道長がやってきた。


道長はそっと隣に座る。


「その歌の心

聞かせてくれ」


「中宮様という月の光に

皇子様という新しい光が

加わった盃は

今宵の望月のすばらしさ

そのままに千代も

めぐり続けるでありましょう」


素晴らしい歌である。


「よい歌だ」


道長は微笑んだ。


まひろも恥ずかしそうに

うつむく。


「覚えておこう」


道長はその歌を心に刻んだ。


並んで座る2人の姿は

まるで後ろからみたら

長年連れ添った夫婦のようでもあり…


誰かに見られたら

関係を疑われても

仕方ない…そんな雰囲気がある…



俊賢は妹でもあり、

道長の二番目の妻である

明子に皇子誕生を

報告にきている。


「うむ…これで左大臣様も

盤石だ。ハハハ」


「フフフフ…。

うちの寛子も必ず入内させます」


競うように明子は言う。


「まだ裳着も済ませておらぬ

ではないか」


「土御門には負けられませぬ」


ピシャリと明子が言った。


俊賢は呆れたように


「子らを政争の具にするなと

左大臣様も仰せになっておったぞ」


釘をさすが…


「殿の言いなりにはなりませぬ。

フフフフフ…」


明子は不敵に笑いながら

出て行ってしまった。



一条天皇は敦成と名付けられた

若宮に会いに土御門殿に

行幸した。


赤子を抱く彰子は、

母となり自信がついたのか

自分が好きな空の色…


青い着物を着ている。


「朕に抱かせよ」


帝は赤子を抱くと、

その顔を見つめる。



一条天皇はこの日

敦成に親王宣旨も下した。



皆が宴に酔いしれている。


この日は五十日の儀。


子供の誕生50日に行われる

今で言うお食い初めの

祝いである。


倫子と道長も仲睦まじく、

彰子はそれを見て微笑む。



呼ばれた公卿たちも、

浮かれていた。


「ちょちょちょちょ…。

これもこれもこれもこれも

これも…」


灯りで膳を照らしながら


「ハハハハ!

これもこれもこれもこれも…

み〜んな50個なのだよ」


嬉しそうな道綱。


他の公卿たちは顔を見合わせる。


「ん?

50日で50個!」



「今日は敦成親王様が

健やかに50日を迎えられた

祝いのうたげである。

無礼講ゆえ皆々、

心ゆくまで楽しんでくれ。

いくらでも酔ってくれ」


そう道長が声をかけると

華やかな宴会が始まった。



隆家は女を柱の陰に連れ込む。


道長は


「ハハハ」


と楽しそうに笑っている。


「女子はどこかな…」


酔っ払いながら道綱は歩くと

そのままころんだ。


右大臣の顕光も御簾をあげて

女たちの前に顔を出す。


「まあ…」


「アハハハハハ!」


実資は顔を真っ赤にしつつ

大納言の君の衣の枚数を

指折り数えている…


「大納言様、寒うございます」


それぞれが楽しそうに

過ごしているのだが、

悪酔いしていたのは

普段は温厚な公任だ。


咳払いしながら

まひろの前に顔を出すと


「この辺りに若紫は

おいでかな?」


と尋ねた挙げ句、

まひろに近づきながら


「若紫のような美しい姫は

おらぬな。ハハハハ」


と戯れる…


これにはまひろも、

やり返さずにはいられない。


ただでさえ若い頃、

公任から悪口を言われた

過去もあるのだ。


「ここには光る君のような

殿御はおられませぬ。

ゆえに若紫もおりませぬ」


恐ろしい形相で言うまひろに、

さすがに公任もまずいことを

言ってしまった、と思い

口をつぐんだ。


道長はふとそんな2人に気づいて


「藤式部」


と声をかけた。


「は…」


手招きする道長。


「なんぞ歌を詠め」


倫子と衛門が見ている。


まひろは戸惑いながら


「はっ」


と答えるしかない。


彰子も期待するように

まひろを見る。


「いかにいかが

数えやるべき八千歳の

あまり久しき君が御代をば」


行成はじめ公卿たちが

さすが…とばかりに

感心している。


倫子も素晴らしい歌の出来に

微笑む。


道長は…


「さすがであるな」


と褒める。


しかしまひろのことが

気に入らない左衛門の内侍は


「用意してあったのよ」


つまり親密な道長と

事前に打ち合わせていたのだ、

と勘ぐっている。


道長はなぜかまひろの隣に座る。


倫子は不思議そうにそれを見る。


「あしたづの

よはひしあらば君が代の

千歳の数も数え取りてむ」


これも素晴らしい歌で

彰子は微笑み皆もざわめく。


が…わざわざこんなところで

返歌を述べるなどさすがに

まひろも驚くしかない。


馬中将の君が


「あうんの呼吸で

歌を交わせるなんて…」


と疑問を口にする。


倫子も眉をひそめた。


そんな様子を赤染衛門も

じっと見つめている…


「母上」


倫子は不快に感じたのか

中座してしまった。


道長は慌ててそれを追うように

部屋を出て行った。


取り残されたまひろを

衛門が見ている。



「藤式部」


「はい」


「左大臣様とあなたは

どういうお仲なの?」


突然の問いかけに

まひろは固まった…。


____________________


ある種の待ち望まれた日、

でもあるというか…。


ついに道長とまひろの関係が

バレそうなのであるが…!



それにしてもバイオレンス

ホラー出産!!


あれは本当にもののけが

取り憑いて云々なのではなく

集団ヒステリーを利用した

祈祷なのだと思うが…


(伊周の呪詛が挟まれて

効果がでているように見えるのは

あくまで演出であり、

本当に呪詛によってあんな

騒ぎになっているわけではない、

ということかと)


かつて晴明が言ってたように

心の持ちようで変わる、

というやつなんだろう。


皆が不安になり大騒ぎが起きる、

が、それを乗り切って

出産を終えたのだから

もう大丈夫なんだ!

悪い霊は退治されたぞ、と。


とはいえあの騒ぎでは

産む方はかなわないと思うが、

まぁ、そういう時代だ…。



前編に書いたように

彰子さまのまひろ贔屓も

並々ならぬものがあるが、

道長、お前はさすがに

もうオッサンなんだから

空気を読め、と…。


酔っ払って良い気分では

あったのだろうけれど

まひろに歌を詠ませた挙げ句、

即興で自分も歌を披露する…


それはさすがにまずいだろ、

なんで妻の前で他の女と

それをやるんだw



ちなみに元ネタとしては、

このとき道長が


「これで将来は安泰だから

うちの奥方も良い婿をもらった

もんだよね」


みたいなことを言ってしまい、

倫子さまがイラッとして

出て行ってしまい、

道長は慌てて追いかけた…


みたいな話である。


つまりはまひろ云々を抜きにしても、

やはり当時、倫子さまの

権力というのも相応にあって

いくら夫が左大臣であろうと

家庭内でも左大臣とは限らない…


まるで現代の夫婦のようだが、

昔だってべつに女性は

道具のように扱われていた、

というわけではないってこと。


道長くらい偉くなっても

奥さんを怒らせると、

やべっ…てなる、って

感じなのである。



なお、公任が紫式部を

怒らせた下りも事実のようで…


このドラマが上手いのは、

おそらくこのときのために

序盤に公任から酷評される

まひろ…という場面を

描いたのだろう。


いまや、中宮の指南役でもある

立派な立場にあるのに

いくら公任が公卿でも

バカにされるいわれはない、

という意志表示であって

ここも女性の強さが光る場面だ。



なお、月を見てまひろが詠んだ歌…


あれこそが後年の道長の


「望月の欠けたることも

なしと思へば」


の元ネタだという説もある。


このとき紫式部は新しい命の

輝きを月の光に例えた。


だから道長は後になって、

自分の娘たちの繁栄を願い

望月が欠けたることもない…と

歌を詠んだというわけだ。


でも、それを聞いた我らが実資殿が


「この世は我が物!?

けしからん!日記には書かぬ!」


と、書き残したのではないかと。


望月の歌の解釈は色々あるが、

おそらくこのドラマ的には

まひろが送ってくれた歌を思い出して

一族の繁栄を月に例えた、

というほうが確かにしっくりとは

くるような気がする。




…ともあれ、とりあえず衛門には

まひろは問いただされ、

倫子は中座してしまうし

どうする道長!状態なんだが。


彰子さまのまひろ贔屓はともかく、

道長のアレはさすがにまずい。



が、本当はこのドラマの倫子さまは

薄々、2人には気づいてたかも

しれないしそんなに怒らないのでは?

という気はしている。


なぜなら少なくとも

倫子さまの大切な娘、

彰子さまは藤式部のおかげで

帝と結ばれたのです、と

あれだけ感謝をしているし


「なんとか帝と彰子に

ちゃんと夫婦になってほしい」


という倫子の一番の願いを

叶えてくれたのは、

他ならぬまひろだからだ。


夫の道長のことはもはや

どうでもいいかもしれないが、

まひろがいてくれることに

倫子さまには利がある。



…明子さまのほうが

…もっとヤバいような…