抱きしめられた記憶 | いっぺん死んでこい〜女医NOBUKOのブログ〜

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生き方も死に方も自分で決めるんだよ?
女医が語る、生き方・死に方・日常のあれこれ

昨日から個室に移ったので
夜中数回トイレに行くのも気兼ねせず\(^o^)/

朝起きた時の感じが昨日と比べて全然違って
今日は元気!  でもまだ水。


7時過ぎ、マザーハウスに集合しての朝食は
まだチャイだけにしておく


朝食が終わると、お祈りして
今日がボランティア最終日の人が前に出て
みんなで歌を歌う


We thank you thank you thank you… from my heart
We love you love you love you…  from my heart
We miss you miss you miss you… from my heart



前で涙ぐむ人もいるけど
初日から私がウルウルしてたし
そして毎回ウルウルしている(笑)
最終日、泣かない自信は700%ない



毎朝バスに乗って施設へ
表示はこれのみ
自分の乗るべきバスはバスに書いてある数字で判断する



今日はボランティアが多かったのと
昨日の洗濯物が特別多かったんだろう(日曜日の分)
41枚しか絞らなかった👕

屋上で干すにも風が強くて、気持ちいいけど
洗濯物が飛ぶ飛ぶ


昨日、登録の時に「施設でドクターだって自己紹介してね!」って言われたから、火傷の患者さんの処置の時に言って、処置させてもらったー\(^o^)/


シスター達は、傷を生理食塩水つけたガーゼでこすって水分取って薬塗るんだけど(超痛い)

私がさせてもらった所は
生理食塩水で洗うだけでもちろんこすらず♡


10:30からの休憩もチャイ2杯のみ

だってまだ水、ってことは
私の大腸は水分を吸収できてないて事だしね


そして今日のお昼ご飯は、デザートを盛る係を任せてもらったので、食事介助しなくて済んだ
\(^o^)/

デザートはマンゴーの砂糖漬け(超甘い)
味見したけど、それあかんやろってくらい、甘い😵



午前の仕事を終えて外に出ると、超暑い💦

この疲れ具合と暑さって
夏休みの部活の帰りみたいだー
サーティワン食べに行こっかーって感じよね  
って話しながら

私はまだ食べられないけど、同じ宿の女の子が
お昼を買いに行くって言うからついて行ったら
超美味しそうなホットサンド屋さんを教えてくれて
作ってるの見たら、美味しそすぎて早く食べたい
(T_T)(T_T)


14:45まで宿で休憩して

今日から午後は
ハンディキャップのある孤児の為の家へ行く事に

昨日登録するまでは
全く行く気がなかったんだけど

宿から近いし
体験したことないし

っていう理由で決めて、今日初めての訪問



新生児から受け入れてて

行ったら、柵のついたベッドにいる子
大きなマットの上に寝っ転がってる子(多数)
車椅子に乗ってる子
お食事チェアーに座ってる子  などなど


歩けない子
目が見えない子
ずっと動かない子
足が膝の長さしかない子
ずっと同じ動きを繰り返してる子  


おやつを食べさせて!って言われて食べさせてたら
後ろに座っていた子が私の腕を自分の方に何とかして持って行きたがる

彼女には眼球がないし耳もあんまり聞こえない



おやつの時間が終わってからその子と遊んだ時
一本橋こちょこちょ  の手遊びをしたら笑ったから
しばらくやってたら抱きついてきて



           きつく抱きしめろ



って私の手と足に指示して

筋トレか!て思うくらいに
Tシャツの下で汗が流れ落ちる室内で
座ってきつく抱きしめあってたんだけど




なんか色んなこと考えちゃうわけ




この子は親に抱きしめられた記憶があるんだろうか?とか

私、こんな風に娘たちを抱きしめたのって、最後いつだっけ?とか

私がこんな風に抱きしめられたのって最後いつだっけ?とか


ぐるぐるぐるぐる




先輩ボランティアに聞いたら

その子は人が大好きで、目が見えないから
関節を頼りに、引っ付ける人をいつも探すんだって


座って抱きしめあいっこしてたら、シスターに

あなた座ってないで歩きなさい

って言われたから立ち上がったら
お腹に手を回してずっと付いてくるし(歩ける)
そのうちおんぶになったら

手を離してほっそい足だけで
自在におんぶを乗りこなし

それは娘たちもしたから
懐かしい感覚ではあったんだけど


壁に貼ってある、子供たちの写真と誕生日を見たら、小学校低学年くらいの体格の彼女は12歳だった。。


帰る時間が来て、彼女をベッドに戻したんだけど
ベッドからは自在に降りられるからすぐにくっついてきて

今度は窓辺の椅子に座らせて、手をそばにいた子の腕に触らせて私から離したんだけど
しばらく触ってから私じゃないのがわかって

でも泣き叫ぶでもなく



それは、こういう毎日が続いていて
また明日になれば誰かが抱きしめてくれる
って信じてるから   なのか

抱っこしてくれていた人が自分から離れていく事が
棄てられた記憶とリンクしてないから  なのか

それとも、ぜーーーんぶわかってて  なのか



ぐるぐるぐるぐる




ってな事も、今日の施設を体験しなかったら
全く頭の中には浮かばなかった事

日本でだって
孤児にもハンディキャップのある子にも
接した事なかったからね。。




やっぱ、やった事ない事は
一度はやってみるべきだなと



というわけで

午前は死を待つ人の家
午後はハンディキャップのある孤児のための家

のスケジュールでいこうと思ってます、今のところ



おしまい