足を伸ばした室蘭は
とても紫陽花が美しい街だった。

怖いくらいに快晴で
地球岬は突き抜けるように
美しかった。

幸せになる鐘を
ガンガンに鳴らし
思わず拝んでしまいそうになる。
神社か…。

私じゃなくてもいいんだよ。
亡くなった人には敵わない。
わかっているさ。
 
一歩進もう。
あの時の私は
前向きで一生懸命で

挫けても立ち直り
うちひしがれてもしがみつき

頑張って頑張って
生きていた。

必死で一生懸命
楽しく全力で生きていた。


今の私は。

楽しい事さえも
早く忘れたい。

悲しい現実に移り変わるのが怖いから。
確固たる地盤のある現状じゃないから。
揺るがない安定がないから。
絶対的な安心がないから。

いつから私は…。

いつか…から
いつから…になり

なんでこんなショボい私に。

怖くて不安で寂しくて心細くて
悲しくて孤独だ。


楽しかったはずの思い出すら

悲しい未来を思い浮かべて
想像して

早く忘れてしまいたい。

私は
どんだけヘタレになったんだ😢

あの時の私は
私がこんな私になるなんて
思いもしていないだろうな。

ごめんね
私。








幸せな時間を


過ごした。


些細なことも

普段なら気にならないことも

いつもならイライラしそうなことさえも


楽しく嬉しく幸せだった。



でもどこか

悲しくて切なくて 

気を緩めると

泣いてしまいそうだった。



永遠に続くものではないと

わかっているから。


それは私じゃなくても

いいことだから。


時間軸が違う。

感覚が違う。

感情の丈がまるで違う。



わかってるから

自力で一歩進んでみたのに

また二歩後退。


 これじゃ全然進まない笑


よし。

これからまた一歩元に戻って

先へ進もう。



洞爺湖はいつも私に優しい。





どうか

この場所を嫌いになりませんように。

思い出したくなくなるような場所に

なりませんように…。