ごきげんよう 8004
やまぶき.の花今年も、山吹の花が咲きました。この花を見ると戦国武将で江戸城を構築した 太田道灌をおもいます。道灌が狩りに出かけ、突然の雨に見舞われ農家で蓑(みの)の借用を申し出た。応対に出た若い娘はうつむいたまま、山吹の一 枝を差し出すのみ。事情が分からない道灌は「自分は山吹を所望したのではない。蓑を借りたいのだ」と声を荒げるが、娘は押し黙るのみ。道灌はずぶ濡れになって城に帰り、古老にその話をした。すると、古老は「それは平安時代の古歌に“七重八重花は咲けども山吹の実の一つだに無きぞ悲しき”という歌があり『蓑』と『実の』を懸けています。貧しい家で蓑一つも無いことを山吹に例えたのです。殿はそんなことも分からなかったのですか」と言われた。道灌は自らの不明を恥じ、その後歌道に精進したという話である。蓑(みの)は、稲藁などの主に植物を編んで作られた伝統的雨具の一種。