衛星劇場で放送中の「孤城閉~仁宗、その愛と大義~」原題「清平楽」10話まで視聴しました。
「明蘭」通じるものあり、描き方が好きです
生母のことを知っても会えず、さらに危篤になっても会えず・・・
そして太后の死。
臣下たちの様々な声、思惑がある者、忠臣だからこその意見、そんな中で歯がゆさを感じながらも臣下たちを、民を納得させる行動を冷静沈着に取る第四代皇帝・趙禎(王凱ワン・カイ)。
自分の心は抑えて・・・
亡き太后が選んだ皇后は才覚も素質もなくもめ事を起こすのでついに廃位することに・・・でも皇帝・趙禎の優しさでもある、このまま皇后を続けたらさらなる騒ぎを起こし一族にまで処罰する事態が起こるかもしれないから。
さあ、新たな皇后は誰に
そんな中で、皇帝・趙禎が惹かれたのは女官陳煕春、でも彼女は商家の娘、家柄だけでなく佇まいからして皇后にはふさわしくない。自分の情を押さえる皇帝・趙禎なのね。
そんな中、臣下たちの意見が珍しく一致したのが曹丹姝(江疏影ジャン・シューイン)
家柄もよく、女性なのに文武両道、才覚素質があり、そして1度婚礼を挙げたのに初夜に夫が逃げ出した =醜女ということで陛下を惑わさないから
そんな理由とは知らず、密かに皇帝・趙禎に惹かれていた曹丹姝はとても喜んで入内したのに・・・皇帝・趙禎とは全然会えず、婚礼当日も皇帝・趙禎はそんな理由で臣下が選んだ皇后に何の情も感じていないから初夜にも仕事が理由で現れず、会ったのは翌朝です。
というか、この夜、陛下は庭で兎が殺され泣いている少女・張妼晗を慰めていたのね。曹丹姝より先に張妼晗に会っていたなんてなんだか今後の暗示・・・・
とにかく辛い悲しい夜だった皇后、でも朝、初めて皇后に会った皇帝・趙禎は明らかに美しかったので驚いていたわね
あー、でもこんなに思慮深い皇帝・趙禎にしては初夜に訪れなかったのは失敗よね いくら情がないとしても皇后の立場を考えるべきでした。それがどれだけ傷つけることか
醜女ではなく美しい皇后ともっと一緒にいたかった皇帝・趙禎ですが、皇后に早々戻るよう促されて・・・
日中、皇后を訪ねた皇帝・趙禎は話が弾んで夜になりましたが、また早々に戻るように促す皇后。
皇帝・趙禎が話の中で「そなたも」と「も」と言ったこと
皇后は知っています。陛下が陳煕春を好きだったこと。
そして自分が皇后になったのは臣下たちが迫ったからで陛下は私を嫌っていると思い込んでいます。だって初夜に来なかったから
もう、皇后・丹姝が切なくて切なくて涙が溢れます
でも皇帝・趙禎はあなたを嫌っていないよ
会うまでは情を感じなかったけど、聡明で気遣いが出来てそして美しい皇后を思っているよ でも陛下も優しいから強要はしたくないから「残りたい、ここにいたい」とは言わないのよね。
でも皇帝・趙禎は自業自得よね、また言っちゃうけど初夜に来なかったからよ
そんな悲しみの中で「妻にしたくないなら、臣下を務める。後宮を仕切り、内助の功で陛下を支える。」と決心する皇后
女として悲しい決断よね、もう、想いに泣けちゃうよ
そんな中、廃位された皇后・浄妃のことで皇帝・趙禎に相談に行った皇后、二人でじっくり話させたと思った皇帝・趙禎ですが、話が終われば早々に戻った皇后。
皇帝・趙禎にしたら心が通じ合ったと思ったのでしょうが・・・
皇后は皇后として信頼されているけど、それだけに過ぎない。妻としては愛されているわけではない。あの場に残ったら抑えきれない不満が噴出しそうだから
それだけ溢れんばかりの愛情が皇后にはあるのだけどそれを必死に抑えているのよね。もうたまりません。
あんなに明るかった、活発だった曹丹姝がとても悲しそうで・・・
そんな彼女を皇帝付きの太監張茂則(葉祖新イエ・ズーシン)が密かに支えてくれるのかな。彼は「宮廷女官若曦」の第十皇子でしたが、今回は色々と察する思慮深い太監です。
この時代、皇族ならば立場を理解し聡明であればあるだけ感情を抑えるしかないのよね。今作のオープニングとエンディングの歌詞のように・・・じわじわ切ないです。
二人が心から夫婦として通じ合える時が早く来て欲しいです。
信頼も大事ですが、愛情が欲しいのよね
そして恋愛模様だけではないですよ 人形劇を通じてさりげなく左遷された范仲庵(劉鈞リュウ・ジュン)が戻るように促したり・・・本当に思慮深く賢い皇帝・趙禎なのです。なのにー何度も言っちゃう初夜に訪れないなんて
今作も「明蘭」と同じように臣下たち、皇族たちの日々の様子を淡々と描いているのですが、その思惑、想いが凄く良く伝わってきます。脚本の上手さなのでしょうね。
時折せっかちな私はじれったさを感じますが、とても丁寧に描かれた作品に毎回じわじわ心に沁みてきますよ
なかなかいい映像がなくて・・・
エンディングは6~10話は変わり「寻光」
衣裳も素敵です