毎年のように手袋をなくす。と、去年の今頃も、そんなことを書いた。
ふだんは手袋をなくすたび、百均でまた同じやつを買うから、片手ずつ2度なくした段階で、きっちり一揃い分100円のコストがかかる計算だ。
今シーズンは、今日までに2度手袋を買った。まずシーズン最初に一揃い買い、それを丸ごと両方なくしたと思って新しいのを買ったら、クローゼットの隙間から出てきたもんだから、現実にはまだ一度も手袋をなくしていないのに、すでに200円も使ってしまった。
おまけに今シーズンは、ほかにもバイク用グローブをうっかりなくして新しいのを買うハメになった。乗車用グローブも手袋の一種には違いないので、会計的には手袋費に含めているのだが、コレがふつーの手袋と違うところは、なによりその値段だ。なんと6000円もした。
といっても、バイク用グローブはただの防寒用ではない。いわば転倒時のプロテクターなので、革や合成樹脂で頑丈に作られていて、そのぶん高価なのはやむを得ない。多くのバイク用グローブには1万円とか2万円とかの超アコギな値段がついているのがごく普通だから、6000円だったらむしろ良心的なくらいだが、それでも高いには違いない。
つまり僕は、今シーズンに入って、手袋費として計6200円の巨額の費用を支払ったことになる。
そして春がくるまでに、もしかしたらまた何度か手袋をなくし、あと100円くらい追徴される可能性だって捨てきれない。
ふだんなら、手袋をなくせばいちいち100円払わされると憤慨するところだが、すでに6000円の大痛手をこうむっている今年は、なんとなく鷹揚な気分になって、多少の出費にはあまり腹が立たないから不思議なものだ。
最初にガツンとグローブをなくしておいたおかげで、めずらしく分不相応な金持ち気分が味わえる冬だった。考えようによっては、これもありがたい神の采配だったといえなくもない。
