- 前ページ
- 次ページ
幸せを噛み締める
一瞬
「悲しみは 時が癒してくれる」
誰かが言った
そんな言葉に背中を預け
「今」に浸りたい私が居ます
この非情さと冷酷さを
見抜いて
諦めたのかもしれません
どれほど思い巡らせても
やはり私は
罪人なのです
軽率...
いえ、ただ単に
冷酷 なのだと思いました
思い遣るフリをしていたから
瞬間
本音が口をついたのでしょう
「*※○*ф§×?...」
静けさの中
いくつもの囁きが駆け巡り
脈打つ鼓動を
聞かれてしまうことが
怖くて怖くて...
咎められてもいないのに
見つかるはずのない
言い訳を探しては
平静を装いました
冷たくて 狡い
私が居ました
苛立ちを覚えたのは
きっと
記憶に無い痛い場所を
突かれたからでした
(確かにそうだった)
信じて欲しい とか
嫌われたくない などと
思っていた訳ではないけれど
上からの目線で
投げ掛けていたのかも
知れません
自覚が無いのは
お互いさまでした
正論を吐く度に
フツフツと沸き上がり
ズキズキと痛むのでした
悟られたくなくて
息を殺ろせば
冷たい視線が
突き刺さりました
その痛みを「償い」に代えて
許されると
錯覚していたのかも知れません
許されることなど
あるはずはないのに...