こんばんは口笛

連日の気温差で、すっかりのどをやられたたまこです。


のび太を育てて6年、心ない言葉もかけられることもありますが、心の支えになる言葉もいただいています。


のび太が生まれる前のわたしは、努力すれば、大抵のものは手に入れられる、報われる、と思っていました。手に入れられないなんて、努力不足じゃないの?と本気で思ってました。

夫がいて、娘がいて、念願の第二子もうまれ、マイホームを建てて、母も同居で、仕事も順調。

今思えばすごく嫌なオンナでした。


道で障害者を見ればかわいそうに、と思い、うちの子は健康で良かった、とそれきり忘れてしまう、完全に人ごとでした。

それが、のび太をうんで、5ヶ月から低緊張を指摘されて、いくら療育しても、病院に通っても、発達はゆっくりで、同年齢の子との差は広がるばかり。
わたしの子に限って、障害があるわけがない、なにも悪い事をしていないのに、何かの間違いだ、とずっと思っていました。

のび太が4歳になった頃でしょうか。

今の加配の先生と話しているとき、

ねぇ、ママ、出来ないことは良いことなんだよーおねがい

と言いました。

はぁ?何言ってんの、この人真顔

と本気で思いました。

のび太くんはね、他の子が出来る事を努力して出来るようになるでしょう?
だから出来ない悔しさや悲しさを知ってるから、その分優しいんだよ。
すぐ出来ちゃう子には分からない、優しい姿勢や努力家の面が自然に身についているんだよ。
これはね、神さまからのギフトなんだよ。
努力と優しさは、経験でしか身につかないものなんだよ。
ママ、良かったね照れ

聞いたとき、ショックでぶっ倒れそうでした。

小さい頃から、出来るようであれ、と結果ばかり求められて育てられたので、そんな考え毛頭なかった💦


昭和の時代は学歴とかステータスとかバブル期とか価値観はそんなんでしたよね?(笑)形あるものが重視されてましたよね?ガーン

出来たら褒められる、
出来なかったら残念がられるじゃないんだ〜ガーン

そんな価値観がぶっ壊れた瞬間でした。
その日から、のび太の出来ないことが、前より気にならなくなりました。
頑張り屋なとこや、誰にでも優しいところ、分け隔てないところ、純粋なところがますます愛おしくなりました。

それと同時に、今まで自分が勝手に万能みたいに思っていたこと、
人の気持ちなんか考えず、自分の幸せばかり追求してたこと、
世の中にはいろんな人がいて、事情があることを考えもしなかったことが恥ずかしくなりました。わたしって欠点だらけだ、と気がつきました。

努力しても無理なことがあること、
それを受け入れると世界が開けること、
他人に寛容になれること、
他人の失敗や違いを受け入れることができるようになりました。出来ないことに厳しくなくなりました。

注意ショック前よりはですけど。

そういいつつ、少しでも良くしたくて、療育したり、塾に行くのは矛盾?ぶー

仕事でも、人の欠点より良いところを見つけられたり、困って相談してくれると、チッむかっとか心狭い気持ちが薄れました。自分ごととして向き合おうと言うきもちが芽生えました。

そう思うと、のび太が生まれたことで、わたしは昔よりマシな人間になりましたー(笑)
子育ては親育て、良い言葉ですね。

障害児育ては嫌なオンナを、ちょっと嫌なオンナぐらいに育ててくれる最中です。

のび太が大人になるときには
もっと成長して普通のオンナぐらいになりたいです。


のび太、ありがとさん。
加配の先生、わたしが激怒するかもしれないのに、勇気を出して教えてくれてありがとうございます。
その先生の優しい考え方がとても大好きです。

今は、その言葉がわたしの支えのひとつになってます。
あなたには、支えになる言葉がありますか?