先日、国立科学博物館の生命大躍進展を見てまいりました。
すごくすごく興味深かったです。(≧◇≦)
オタクな私にはまさにピッタリ!(≧◇≦)
私達人間の古い祖先が進化の中で、特徴的な形態や器官を獲得した分岐点を「生命大躍進」として、化石やイメージ映像、復元模型などが展示されていました。
私達の遺伝子には生命の進化の過程で獲得した遺伝子が組み込まれまくっているのですが、中でもびっくりしたのは胎盤の獲得についてです。
進化の過程で哺乳類は胎盤を獲得したわけですが、なんとそのきっかけはレトロウィルスの感染だったそうです(◎_◎;)(◎_◎;)(◎_◎;)
ウィルスは自分だけでは増殖できないため、生物の細胞を利用して増殖します。
レトロウィルスは遺伝情報としてRNAをもち、さらにRNAからDNAを作るための逆転写酵素を持っています。
(ちなみ有名なHIV、巷でいうところのエイズウィルスもレトロウィルスです。)
レトロウィルスは生物の細胞に感染し、RNAを送り込みます。
そして逆転写酵素を使ってRNAからDNAを作ります。
そして作ったDNAを生物のDNAに組み込んでしまいます。
それにより、ウィルスが増殖(ていうか感染した生物の細胞に新しいウィルスをどんどん作らせる)します。
(説明が下手ですみません。)
なんとも迷惑な話ですね。
ところが、生物はこれをうまく使っていることもあるらしく、その一例が胎盤の獲得だということです。
胎盤形成に欠かせないPEG10という遺伝子は、なんとレトロウィルス由来なんだそうですよ!!!
ウィルスって大分迷惑ですけど、進化の過程で重要な役割を果たしていることもあるんですね。
これから多分こういう事例が沢山発見されるのではないかなと思いました。