水曜日に帰国しました。本を何冊か持って行ったものに息子の所では数ページしか読みませんでした💦3ケ月振りの読書です。
以前I.B.シンガー著、『よろこびの日 ワルシャワの少年時代』と言う本を読み、ユダヤ教の「ラビ」がキリスト教の牧師さんや神父さんの様な役割なのかな?程度に想像していました。この本はフランスに住むユダヤ人女性のラビが死と向き合う話です。ラビが実際どのような事をしているのかが少しだけ判りました。
興味深かったのはユダヤの伝承で、人びとが死を追い払う話でした。伝説の中で死は天使の姿で現れ自分が死をもたらす人の周囲をうろつくのだそうです。ユダヤ人家庭では家族の誰かが病気になった時にその人に別の名前をつけるのだと。そして天使が家の戸を叩き病気の家族に会いたいと伝えた時にその人はいないと伝えると死の天使が去ると。ユダヤ教では死後の世界がないと言う事も知らなかったし興味深かったです。
『死者と生きる』
デルフィーヌ・オルヴィルール著
臼井美子訳、早川書房、2022年