以前新聞で紹介されていた本です。

 

 

通信教育関係でイギリス文学とフランス文学の取りたい科目は履修が終わりました。あとはドイツ文学、ロシア文学、アメリカ文学で単位を取ろうと思っています。アメリカ文学は残りは英語で書かれた作品を読むものなので最後まで取って(?)置きました。

 

私はアメリカには実は余り興味がなく、アメリカ文学を好んで読む事はありませんでした。また、これまではアンソロジーを読んでその中の作品から作者にまで興味を持った事はありましたが、このように作品を紹介し論じている本を読んで作者や作品に興味を持つことは、自分が所属する通信制大学の先生の著書以外では殆どありませんでした。それなのにこの本は、紹介されている作品だけでなくその他の作品も出来るだけ多く読んでみたくなるようなそんな本なのです。

 

歴史的背景や作者の生い立ちがその作品にどう影響しているとか、その作品の解釈とか、判り易くそしてとても興味を引くように論じられています。分析の内容も興味深いのですが、都甲氏がどれだけその作品が好きなのか.....それが読んでいる私にも伝わってきました。だからこそ、紹介されている作品を全部読んでみたいと感じたのだと思います。

 

今要再提出のアメリカ文学のレポートには試訳の入れ方に問題がありました。試訳の入れ方を直せば良いようですが、この本を読んで新たな気付きがあったので、少し内容も変えてみようかと思っています。都甲氏は早稲田大学文学部の先生で、現在はNHKのオンライン講座も担当されているようです。オンラインではなく是非生の授業を受けてみたいと思いました。早稲田大学の学生が本当に羨ましいです。

 

今回この本は図書館で借りて読みましたが購入したいと思います。そして再レポートが終わったら、本で紹介されている作品だけでなく参考文献も全て読んでみようと思います。

 

『教養としてのアメリカ短篇小説』

都甲幸治著、NHK出版、2021年