2010年の読書記録です。当時子供がやっていた公文の国語の教材に載っていて、続きが読みたいと言われて買いました。

 

 

その後英語版も読みました。

 

太って容姿も決して良くないバスチアンと言う少年は父親と2人暮らし。母親が病気で亡くなってからは父親とお互いろくに話しをする事もなくなっていた。更に彼は同級生からいじめられていて、ある朝登校途中に同級生に追いかけられ、コレアンダーと言う奇妙なおじいさんが営む古書店に逃げ込む。そこで『はてしない物語』と言う1冊の本に出会う。その本に妙に惹き付けられたバスチアンは黙って本を持ち出し、学校の倉庫に隠れて読み始めた。本ははファンタージェンと言う王国についての物語。王国は女王の病気によって滅亡の危機にある。使命を受けたアトレーユと言う少年が女王の病気を治してくれる少年を探し不思議な冒険を続けている。だがアトレーユが探している少年の名前はバスチアンだった。気付くとバスチアンは不思議な本の世界へ入っていた。彼は女王の病気を治すことが出来るのだろうか?ファンタージェンの危機を救う事が出来るのだろうか?

読んでいる内に自分もどんどんと物語の中に引き込まれていき、頭の中で不思議な世界が広がり登場人物のイメージ、風景やその色までも頭の中で膨らみました。まるで映画を見ているような不思議な感覚に陥ります。

日本語版の書籍ではポイントとなる人物の名前や街の名前を含め単語が全て原書のドイツ語をそのままカタカナで表記しているのに対し、英語版は英語での呼び方に訳されていました。(ファンタージェン→fantasia。モンデン・キント→Moon Child)

 

当時私はドイツ語が全く判らなかったのですが、なんとなく呼び方は原書のドイツ語の方が雰囲気がある気がしました。単語を英語の同じ様な呼び方に直してしまうと、物語が軽くなってしまう気がしたのです。日本語版の方がおススメです。