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『人生の悩みが消える思考のつくりかた』立ち読みコーナー
まえがき ―あなたは自分のことが好きって素直にいえますか？―
この本を手に取っていただき、本当にありがとうございます。この本で表現する『人生の悩み』とは、いろいろな理由があって自分のことが好きになれないという方へ向けて、『好きにならなくても楽になる方法はある』をコンセプトを表しています。悩みの根源が自分を好きになれないことにあると知ることで、自然とその解決法も習得することができます。
この本を手に取っていただいたあなたは、
今現在、自分のことがあまり好きではないんじゃないかと推察します。
なかなか『自分のことが大好き！』なんて胸を張って言える人は少ないですよね。
自分を好きになろうとして、それがうまくできない人は、
それが悩みとなり他の関係ない悩みと結び付けてしまって、
今、自分が悩んでいるのは自分が悪いからだ！なんて自分を責めてしまっていませんか？
そんなあなたは、自分のことよりも周りの人のことを優先してしまう、とても優しい人。
とってもいい人なんて、いろんな人に言われてるんじゃないでしょうか？
それは決して悪いことではありません。
でも、それがあたなにとって、本当にあなたの望む『あるべき姿』なのかは
疑問が残るところです。
実は私もまったく同じように言われ続け、それが良いことだと信じて今まで生きてきました。
そして、ふと気がつくと、他人や家族ばかりを優先し、自分自身の感情はなくなり、
他の人にどう思われているか？
こんなこと言って、人に嫌われてしまわないだろうか？
そんなことばかり考えて生きることを、自然に身につけていきました。
そして、それが意識もせずに自然にできるようになってしまったころ、
自分では取りきれない精神的な疲れの蓄積がピークになって、とうとう病気になりました。
そのころ、心理セラピーの世界に出会い、救われた部分もあれば
逆にさらなる違和感を感じた部分もありました。
いろいろな自己啓発書には、
『まずは自分を好きにならなきゃダメだ』
とか、
『周りの人は変えられないから、自分が変わればいい！』
『そうすれば、自然に周りも変わってくれる！』
なんて書いてあります。
その言葉は真実であり、否定をするつもりはまったくありません。
でも、自分が変わるって簡単に言うけど、いったいどうすればいいの？
今日から変わりましょう！そうすれば、あなたは今日から幸せになれる！とか言われても、
で？どうすれば？とクエスチョンマークばかりが増えていき、 結局、
『何も変わらない自分』
と
『自分とは隔離されているように思える世間』
だけがそこにはありました。
何も変えられない自分に苛立ちすら覚えたこともありました。
私の持論では、自分を変えるということは、生まれた時から親や先生、
日本の社会に刷り込まれた、思考のクセや、自分の中の当たり前の部分を変えること。
これは、元々右利きの人が今日まで右手で箸を持っていたのに、
突然『明日からは左手で箸を持ってご飯を食べてね。そうしたら幸せになれるから』と
言っているようなもので、言葉でいうほど簡単なことじゃないと思っています。
というよりも、本心では無理だと思っています。
人は皆、誰でも例外なく弱い部分や、ズルい部分を持っていて、
そこに蓋をしたつもりになって、オトナを振舞うところから
いろいろな違和感が生まれてきます。
それを、そのままにしておいても、悩みは増えて深くなり、
どんどん自分が嫌いになっていってしまうばかりです。
そして、行き着く先は病気・・・こんな悲しい現実を変えるために
自分なりに考えて出した答えが、ダメなままでも『自分を愛してあげる』
という考えかたです。
たぶん、ここまで読んだだけではピンと来ない方が多いと思いますので、
これから自分を変える必要はない、ダメな自分を責める必要もない。
ただ、自分を抱きしめ愛してあげる。
そんな方法や考えかたをお伝えし、今よりも少しだけ人生を楽に生きられる
お手伝いができれば嬉しいと思って、この本を書きました。
これから、私と一緒に心が穏やかに毎日を生きられる方法を探しに行きましょう。
＜目次＞
まえがき―あなたは自分のことが好きって素直にいえますか？―
第１章あなたは、どれぐらい自分のことを知っていますか？ ―自分を知る必要性に気づく―
１－ １．自分を知るということ
１－ ２．自己と対話する勇気を持つ
第２章 自分を客観的に見つめる ―自分自身の幸せって何だろう？―
２－ １．自分に関心をもつ
２－ ２．自分が存在する価値
２－ ３．自分のためにできること
第３章 自分の器量を知る ―あなたが無理をすることで幸せは訪れるのか？―
３－ １．無理をするということ
３－ ２．無理の行きさき
３－ ３、自分ができることの中で生きる
３－ ４．できないことに感謝してみる
３－ ５．おわりは、はじまり
第４章 自分を許し、優しく受けとめてあげる ―『自分を受け入れる』の本当の意味を知る。―
４－ １．自分を受け入れるということ
４－ ２．自分の価値観を一度だけ捨ててみる
第５章 自分の本質を変えるのはムリだと気づく ―表面的な変化は可能かもしれませんが・・・？―
５－ １．今の自分が気に入らない
５－ ２．素直になる
５－ ３．人それぞれの感じかた
第６章 ダメで変われない自分を愛おしく思ってあげる ―ダメな部分が人生に良い影響を与えてくれる―
６－ １．病気が教えてくれること
６－ ２．『どうせなら』って思ってみる
６－ ３.不幸の中に幸せを見つける
６－ ４.深く考え込まない
第７章 自分の愛しかたを知る ―ダメな自分を愛おしく思えるのは自分だけ―
７－ １．自分のことだけを見つめる
７－ ２．自分の愛しかた
７－ ３．曇った夜空の先にあるもの
７－ ４．人生の主導権を自分で握る
第８章 どんなあなたでも、幸せを感じ今を生きられる―過去や将来の不安にとらわれず今を生きる―
８－ １．今日のことだけ考えて生きる
８－ ２．過去と未来
８－ ３．日めくりカレンダー
８－ ４．その時がくるまで安心して待つ
８－ ５．ここにいていい
８－ ６．最後に
あとがき ‐ 自分を許し、愛してあげられましたか？
イラスト
お絵かきアーティスト：Asako
こんな挿し絵が散りばめられています。
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自己啓発書をたくさん読んで勉強しても、その通りにできない。
いつも自分を責めてしまって、自分のことが好きになれない。
なんだが生きづらい・・・
そんな、あなたに贈る究極の落としどころがこの一冊に。
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