昨日帰宅するとー。
ポストの中に
一枚の絵葉書を見つけた。
初夏の猿沢池と興福寺の五重塔の
絵葉書だ。
裏面にはびっしり
文字が並んでいた。
送り主を見て
ハッとした。
長らくお会いしていない
ストーリーテリングの恩師からだ。
私は勝手にストーリーテリングの
母だと思っている。
私にはかつて
勝手に母だと思い込んでいる方が
3名いた。
後の2名は、
児童文学の恩師、
それから
手づくり絵本の恩師。
残念ながらこのお二方は
この世を去られてしまった。
私はワクワクしながら
読み進めた。
「 前略
とつぜんの便りでおどろかれたかも
しれません。
たいした用事ではありません。」
こんな文章から始まる
その便りには、
近況とともに
20年前に贈った
金子みすずの詩集のことと、
その中の1つの詩を介しての
子どもとのやりとりが
情景が浮かぶように書かれていた。
その時の本に
私の手紙も挟んであり、
ときどき
読み返してくださって
なつかしくなって
お便りをくださったそうだ。
ありがたいなあ。
そんな風に思い出してくださって。
心の中を
温かい風がふわりと
駆け抜けたようだった。

