八.どうしてこのように親切になさるのですか?(4) | のあのあlife

のあのあlife

『雲が描いた月明かり(구르미 그린 달빛)』に史上最強にどハマリしてしまい♡2017年も自分の勉強兼ねて原作小説を翻訳しつつ、パク・ボゴム君とキム・ユジョンちゃんのボユカップル、密かに熱烈に応援中です~♡(笑)
2021年4月、またこのブログ再開します☆

背筋にぞわぞわとした不吉な予感が走った。やがて、公主(コンジュ)の居所の扉が開かれ、十数人の宮女(クンニョ)たちが綺麗に一列になって入って来た。女官たちのもっている茶器を見ると、ラオンは口を噤んでいることができなかった。

「公主媽媽(コンジュママ)、これは一体何でございますか?」

「お茶でしょう。」

「そのようにたくさんのお茶を召し上がるおつもりでございますか?」

「言わなかったか?暇つぶしだと思って茶を楽しんでいると。」

なるべく目を伏せたまま澄まして答えたミョンオンが、ポリョ(座布団)の上に腰を落として座った。

「あ・・・・・。」

感嘆とも悲鳴とも言えない変なため息がラオンの口から漏れた。それでも、不幸中の幸いなことといえば、公主媽媽(コンジュママ)が暇つぶしだと思って茶を楽しむということだった。

本格的に楽しまれたら、どうなることかしら。この宮殿には、楽な仕事ってひとつもないんだわ。

 

 

***

 

 

ミョンオン公主(コンジュ)は、七種類の茶葉を三度茹で沸かし、それを飲んだ後、ラオンを逃がしてやった。特別何の話をしたわけでもなかった。ただ、茶を入れて、入れた茶を飲む時間は、どこかぎくしゃくしながらも、緊張感あふれる時間を過ごしただけだった。

ラオンは疲労困憊して寶慶堂(ポギョンダン)を出た。

「あぁ、本当に長い一日だったわ。」

いつの間にか、外は暗くなり始めていた。緊張していたものが解けたのか、突然足から力が抜けた。ラオンは痛む足を揉むために、斜めに身体を傾けた。しかし、次の瞬間、急に頭の中が真っ白になり、立っていられなくなった。

やっぱり私、体調が悪いんだ。

公主(コンジュ)の前では緊張していたために、具合が悪いことを少しだけ忘れていた。今になって緊張が解けて、薬の効力でけだるさに加え、めまいまで合わさって出てきてしまったようだ。

その時だった。

「大丈夫ですか(ケンチャヌシムニッカ)?」

いきなり肩を抱えてくれる手の方へ、ラオンは顔を向けた。

「あれ(オ)?」

さっき、ミョンオン公主(コンジュ)の居所で会った、その男だった。

 

******************************************

「ユンソン 雲」の画像検索結果

!!!!!!!!!!!!

 

 

キターーーーーーーーーーーーーー(///∇//)