小さな木箱を開けてみると、親指の爪くらいの一つの丸い丸薬(ファン:ファンヤク)が入っていた。
「これは・・・・。」
丸薬に鼻を近づけて香りを嗅いでみると、清涼感を感じながらも、ほろ苦い香りが、肺の奥まで染み渡った。香りを嗅いだだけで、体には力が沸き上がるようだった。
世子邸下(セジャチョハ)の懐から出て来たんだから、間違いなくとても質の良い薬剤で作られているに違いないでしょう?うちのタニが飲んだら良さそう。
丸薬の入った木箱を見ながら、ラオンの目がきらきら輝いた。全てを見透かした目でラオンを見つめていたヨンが、突然、彼女の手から木箱を取り上げた。
「何をなさるのですか?」
「私が少し考え違いをしていたようだ。これはお前の手に渡すべきではなかったのに。」
「下さってから取り上げてしまわれるなんて何ですか?うちのお爺様の仰ることには、この世で一番恥ずかしい人は、人にあげた物を取り上げる人だと。」
しかし、次の瞬間、ヨンは抗議しているラオンの口へと、まん丸い丸薬を、ひょこっと入れた。すらりとしたヨンの指先が、ラオンの唇にぴりっと触れた。その偶然の接触に、ラオンの二つの目がまん丸く開かれた。そっと開かれた唇も、結ばれはしなかった。腰を曲げたヨンは、開かれたラオンの唇をきゅっと締めてから、囁いた。
「王世子(ワンセジャ)だけが飲むことのできる貴重な丸薬だ。よぉく噛んで飲み込むのだ。」
「・・・・・・。」
私にこのようなことをなさってはいけません。
ラオンは泣きべそをかいたまま、噛むこともできずにいると、ヨンが、笑みを浮かべてもう一度言った。
「命だ(ミョンイダ)。」
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「やめた。やめた。
ちょっとその木箱は返してくれ。
お前に渡すのが間違いだった。」
「えええええええ!???
酷いですっ!!!!
一度下さったものを返せだなんて・・・・!!」
「うちのお爺様の仰ることには・・・・・」
「・・・・・・・。」
ラオンを見つめる目の甘いこと!!!!!!(///∇//)
むぐっ!!!!!
「王世子(ワンセジャ)だけが飲むことを許される丸薬だ。
心して味わうように。」
本来の姿だと・・・こう♡
この可愛さっ!!!!!!!!!!!!!!(悶絶)
>すらりとしたヨンの指先が、ラオンの唇にぴりっと触れた。その偶然の接触に、ラオンの二つの目がまん丸く開かれた。そっと開かれた唇も、結ばれはしなかった。腰を曲げたヨンは、開かれたラオンの唇をきゅっと締めてから、囁いた。
原作だと・・・
妹想いのラオンの気持ちなどお見通しの世子が、ラオンが悪だくみしないように取り上げて、
無理やり飲ませるって設定♡♡о(ж>▽<)y ☆いいですよね!!!!
しかも。
唇に、そっと触れちゃう感じなのね~♡♡
甘い~~~~~!!!!!ボゴムく~~~ん!!!!(笑)
さらにさらに、腰を曲げて、そのぽかんと開いちゃった唇をきゅっと閉じちゃうんだから!!(*ノェノ)キャー
なんか(*>ω<*)テレルー
男だと思ってても、こんなに手を焼いちゃう世子・・・・(笑)(笑)(笑)
世子ってば・・・・(笑)
さて。次回は、
八.どうしてこのように親切になさるのですか?
さて・・・。
誰が、誰に、聞いているのでしょう????
お楽しみに♡
ヒント)ついにきた!!!!!