管理会社から電話があってから日中花を


リビングに出しておくのは危険だと思い


ゲージに当面入れていた。


この頃、お付き合いをしていた彼から


プロポーズをされていて再婚することが


決まっていた。


そんな事もあり彼の実家でしばらく花を


見てもらう事になった。


幸い、彼の両親は犬が大好きでとくに


義父は毎日一緒に寝るぐらい花を


溺愛してくれていた。


可能な限り花に会いに行ってたけど


花は楽しそうだった。


なぜなら犬が苦手で人間が大好きな花には


彼の実家が楽しくてならない。


いつもいつも来客があり


なんなら花に癒されに来る方もいて


義父から聞く話によると


『花ちゃんみたいな大人しい犬は初めてで


今まで犬苦手だったけど花ちゃんだけは


大丈夫なのよねと⬜︎⬜︎さんが花ちゃん


ファンになってるんだよ、それに花ちゃんは


人が来ると尻尾を振って出迎えて来客が


帰る時は我関せずでみんなが花ちゃん


花ちゃんってうちも自慢の子だよ、


散歩も苦手そうだったけど


毎朝連れて行ってたら今は途中でリード


離して俺の隣歩いたりちょっと先までお尻


プリプリさせながら行って、でも不安だから


後ろ振り返って俺がいるかちゃんと


確認したり、帰るぞーって言ったら


猛ダッシュでこっち来るし寝るぞーって


俺が声かけたら一緒に布団入るしで


子どもみたいで可愛いくてたまらない』


義父は元々犬を飼っていたので


花が可愛くて仕方ない模様。


この彼の実家に預けているのも


家を建てる話になっていて


マイホームが完成するまでの間に今の賃貸で


これ以上トラブルが起きないように


半年ほど面倒を見てもらった。


義父はこのまま花を見続けたいと申出て


くれるほど可愛がってくれて有り難かったけど


家が建ったらまた花と暮らせる事に


私たちは首を長ーくして待っていた。