電話に出るともしもしという前にキレていた。
『おばあちゃんがあちらの実家に乗り込んだ』
聞く話を要約すると、祖母は
私からの戸籍謄本を持ち、祖母妹と一緒に
ヤクザの実家に行ったそう。
そして
『うちの娘はまだ離婚してませんけど知ってて受け入れられているのですか?』と。
相手の親に話をしに行ったらしい。
するとまさかのヤクザ母。
『離婚されてシングルマザーだと聞いていましたが違うのですか』と。
どうやら母は自分をシングルマザーだと言ってあちらの親に話をしていた模様。
そこからは泥沼試合になり割愛しますが
相当な話になっていたが私的には荒療治だと
思い、母親に真っ当になって欲しかった。
そして私はトドメを刺した。
義父にも祖母に話した内容と同じ事を
伝えた。
この義父もまた、かつての私の実父から
母を奪い取ったのだから同じ目にあって
人様の家庭の嫁を、そして幼き私達から母を
奪った制裁として真実を伝えた。
そんなこんながあって、母からの電話で
何もかもめちゃくちゃになった!
おばあちゃんは昔からあーゆー意地悪をする
人!ほんまやってくれたわ!離婚してあっちと
一緒になった方がお金だってあるし土地もあるし
私働かなくていいのに!
お父さん(義父)との関係も地獄のような日々だ。
だからあの人(ヤクザ)と一緒になろうと
思う!応援してくれるよね?
と、自分の事ばかり。
私はこう言った。
『お母さんの人生だし好きにしたらいんじゃない?私には私の家族がいるしどうこう言える立場じゃない。だけど弟はどうかな。突然知らないヤクザが今日から父親になるっていう事や、ずっと住んでた家から離れる事。なにより2歳からずっと父親として位置付けていた義父を切り離せるかな』
この言葉を遮るように母はこう言った。
『あの子は大丈夫よ!私に絶対ついてくる!
義父より私なんだから』
そう簡単に受け入れる年齢ではないと思うが
母がそんなに自信あるならそうしたら言った。
そして母は
『私があの人と再婚したらこの前預けた家あるでしょ?あそこに正月とか盆とか旦那と子供連れて帰ってきていいから!』と。
正直、私は二度とあのヤクザの家には行きたくなかった。
『。。。それは無理だわ。お母さんの人生だから好きなようにすればいいけど、私からすると義父以上に赤の他人のところと付き合いするのは難しい』
これを聞いて母はまた激怒。
『なんなの?そんなにお母さんが幸せになるの嫌なの??あの人良い人よ!なんで分かんないの?』
怒り狂ってギャーギャー言いながら電話を
切られた。
バウンサーにのってる娘が足をバタバタさせて私に笑顔を見せた。
こんなに可愛い娘。
母は、こんな気持ちになった事があったのかな。
男、男って。
こんな人が私の母親なんだな。
それからしばらく経ったある日また
電話がなった。
