報道
豪メディアは、同国国家安全保障委員会が韓国とスペインの艦艇を候補から除外し、日本とドイツに絞り込んだと報じた。
候補であった日本のもがみ型護衛艦、ドイツのMEKO A-200型フリゲート、スペインのAlfa3000、韓国の大邱級フリゲートBatchIIの4種から2種に候補が絞り込まれた。
脱落要因の分析
脱落したのはスペインのAlfa3000、韓国の大邱級フリゲートBatchIIの2種であり、脱落の要因を分析したい。
スペインのAlfa3000だが、4種の中で唯一のペーパープランとなっている。つまり現物が存在しない。
オーストラリアは1番艦の就役を2030年としているので今から設計を開始しても到底タイムスケジュールには間に合わない。
その間に不具合が発生して予期せぬ遅延や出費が発生する可能性も高く、リスクを考慮して外されたと分析する。
韓国の大邱級フリゲートBatchIIは既に現物が運用状態であり、2030年の就役には問題が無い。
問題があるとすれば国家機関と建造する造船所のサポート体制が上げられるだろう。
大宇造船と現代重工業の2社で建造が行われている。造船所側は手を挙げたものの韓国政府はどちらをサポートするか決められず、時間切れとなったと思われる。
オーストラリアが何を重視するか
日本のもがみ型護衛艦とドイツのMEKO A-200型フリゲートのどちらが採用されるかはオーストラリアが何を求めるかが決め手になる。この2種は割と性格が異なる。
3000tクラスの船体に重装備を詰め込んだMEKO A-200型フリゲートと4000tクラスの船体に軽装備を施したもがみ型護衛艦の差である。満載排水量の差が2000t近く、MEKO A-200型フリゲートの55%相当、もがみ型の方が大きいのだ。
この差が出てくるのが航海能力になる。もがみ型護衛艦は平然と日本からアデン湾まで行ける。MEKO A-200型フリゲートの採用国はそのほとんどが沿岸防衛を主としている。オーストラリアが外洋航海能力を重視するならもがみ型護衛艦が有利に立つ可能性は高くなる。ただ一方でこういう懸念もある。
既に建造しているハンター級フリゲートを増備した方が良いのではないか?
有利に立ってもこういう伏兵が居ることを念頭に置いておかねばならないだろう。
逆に外洋航海能力はハンター型の6隻だけでいいやとなればもがみ型護衛艦に勝ち目はない。MEKO A-200型フリゲートはこれまで使ってきたANZAC型フリゲートと同じ設備を使い回せるという強い利点があるからだ。
オーストラリアの判断が待たれる。