本日の公演に足を運んで下さった方、そして応援して下さった皆様方には本当のありがとう。
以前ツイッターでお伝えした通り自分の現在の正直な気持ちを語らせていただこうと思います。まず、解散のきっかけなのですが半年ほど前に自分が脱退をしたいという思いをメンバーに伝えたことからです。その理由は純粋に音楽を楽しめなくなったからです。
自分が音楽を始めたのは十九という決して若くはない歳からでそれまで音楽というものに興味関心が無く何のために音楽を聴くのかわからなかったほどのものでした。始めるきっかけとなりましたのがコピーバンドをしていた友人にベースをやってみないかと誘われたことからです。当時やりたいことや進路も決めていなかったので暇つぶし程度にベースを始めました。そして友人からあるバンドさんの曲を聴かせてもらい心にくるものや新鮮さがあったのか音楽の素晴らしさに気づかされました。そして自分もバンドがしたいという気持ちになりバンドを組んでライブをして解散もして、また新しいバンドを組んでと色々なことを経験しながら学んでいきました。
バンドをしている人ならきっと誰もが思うことをあげますと「売れたい」「有名になりたい」「皆の前で輝いていたい」「憧れの人のようになりたい」など、自分がバンドを始めた当初は上であげた全ての「夢」に対するがむしゃらな気持ちが事実ありました。ですが何年か続けるに連れその思いはしだいに薄れていき、今の自分は音楽というものに興味関心が以前のようには無く、そもそも楽しめてないのだとふと思いました。
音楽を楽しめないということは音楽ではないということ、楽しいと感じるということは頑張り努力できること。それが例え失敗をしても反省し、必ず次へと繋げられること。
そんな当たり前のことができなくなってきてしまった自分がいました。
自分はイベントが被ったバンドさんのライブを観るようにしてます。そこで思うのは「伝えたいことが明確にある人」は絶対にそれを観たファンの人はもちろん、関係者などにも必ず伝わってるということ。
なので自分はがむしゃらな気持ちや伝えるものもなくステージへ立つ価値のない傍観者のようなので、お客さんには何も伝わらないのはもちろん、ただステージへ立ってただ演奏して帰っていく人だと感じたと思います。
今のような中途半端な気持ちで音楽を続けていても時間だけが過ぎていきメンバーや応援してくださる方々、一生懸命バンドをしている方もいらして何より応援してくれている家族にも申し訳ない気持ちになります。
こんな自分を変えようと考えた結果、「環境」を変えることにしました。
自分を変えるのは簡単にできることではありません。自分自信で変えるのもあると思いますが大体は環境が人を変えるものだと個人的には思っています。そして一度自分を見直そうと思います。
今は相談に乗ってくださる先輩もいらして周りの人の温かさや優しさに心を打たれます。
そして最初にメンバーに脱退を申し出た個人的な「一つ」の理由なのですが「新たな目標」ができたことがあります。それは言えるようなことではありませんが自分の中ではとても素敵なことだと思っております。
そして本日公演の「昨日までの今日に無ィ明日。」を最後に自分はバンドはしませんが、メンバーにはともにステージへ立ってくれたこと、応援して下さった方々には自分のステージを観て下さったことを素敵な思い出としてくれたら幸いです。自分は今までのバンド活動はとても貴重な時間であり素敵な財産だと思っておりますのでまたどこかわかりませんが何か別のきっかけで出会えることを祈っております。本当に素敵な時間をありがとうございました。くそどもが