8月末までの映画のチケットがあったから「もしも徳川家康が総理大臣になったら」を見に行った。
AIで復活した偉人たちによる最強ヒーロー内閣の活躍を描いたコメディ映画。ちょうど今、岸田総理が9月で任期満了。次回は不出馬で次の総理は一体どなたか?とテレビでも放送されており、首相が変わると国が変わるのか?でも、政策は最近は内閣閣議決定で方向性が決められている気がする。などと、ぼんやり眺めている今日この頃。
徳川家康が総理大臣??どんな内容なんだろう。と、ちょっと興味をひかれた。
それに出演俳優が、芸能人にうとい私でも知っている豪華メンバーで、内閣総理大臣・徳川家康を野村萬斎、経済産業大臣・織田信長をGACKT、財務大臣・豊臣秀吉を竹中直人と、他にも多数お顔を知っている方々が出演。
あくまでもコメディ映画だから、つっこみどころは満載だったが(コロナはどこにいった?)ひたすら面白かった。
今の日本とリンクさせてるような、報道やSNS。もしも、AI偉人の内閣ができたら、世間はこんな反応をするだろうなぁと思わせる構成など、興味深く鑑賞した。
織田信長のGACKTはカッコいい。GACKTさまのオーラがビシバシ伝わってくる。豊臣秀吉の竹中直人は、迫力満点。全力で、秀吉になってる気がする。そして、徳川家康の野村萬斎は、表情、指の一本一本が洗練されていて、引き込まれるよう。野村萬斎は「のぼうの城」で、私は一気にファンになった。目力や全身で、表現されている姿は、すべての感情が伝わってきて、存在感バツグン!
では、少し、映画の感想(以下ネタバレあり)
私は、庶民の反応が気になった。映画の世界だから、多少大げさに表現されているが、信長が主導権を握っている時は、信長を支持する。秀吉が主導権を握ったら、熱狂的に秀吉を支持。みんなでワーワー騒ぎながら、その時その時、踊らされている、いや、操作されている?気がした。
・・・映画の世界だし、実際はここまで、みんな単純ではないと思うけど、声にださないだけで、心情は似たようなものがあるのではないかと。
私も、次の首相はどなたがされても??と思いつつ、声に出さないだけで、強いリーダーを求め、世の中を変えてくれるかも。もっと、税金も安くして、住みやすい日本にしてくれるかも。と、人まかせに期待している部分がある気がする。
そういうことをぼんやり思いながら、映画を見ていたら、
最後!徳川家康の野村萬斎さんが、演説をしてくださった。
「自主性をもて!」「自分で考えろ!」など、おもわずメモを取りたくなるような言葉の数々。もう一度聞きたいスピーチ!
もしかしたら、このコメディ映画の中に、秘められたメッセージ!
このことをみんなに伝えたいと、いう思いがあるのではないかと思った。
他の方の映画のレビューを見てみると、同じ映画をみて、受け取り方は人それぞれ。それは、それで良いと思うけど、私は、この映画を見た後、色々考えさせられた。
とても良い映画だったと思う。
