がん体験記－７

気功療法

即効性はありません。
でも続ければ変われます！

あの世から戻った超スーパー気功療法師の旦那ちゃんが
活動再開

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こんにちは。

昨日は天使仲間に連れてってもらってイケアデビューそびえ立つ棚の高さに圧倒されて口が開きっぱなしソフトクリーム食べたら閉じました次は旦那ちゃん連れてこよっと。

さて今日は手術編で～す。写真はあるけど、衝撃映像なのでやめときま～す。

手術前日の夜、「心配で眠れないよぅ」といって２分で爆睡した私はスッキリ目覚め、朝食も完食。いそいそと病院へ向かいました。旦那ちゃんはすでに手術着に着替えて準備万端。「氏神様も観音様もついてるから。」落ち着いて呼び出しを待ちました。しばらくして声がかかり、歩いて手術室へ向かいました。「頑張ってね。」手術室の扉が閉まるまで手を振って見送りました。

手術が終わるまで約８時間、私は病室で待機するように言われました。本とじゃがりこを用意してましたが、読んでも内容が入ってきません。仕方ないので窓から外を見てたら、いつの間にか眠ってしまいました（←寝るんかい！）。

一方、手術室に入った旦那ちゃん。ベッドに横になり、いくつか質問に答え、大きく深呼吸しました。気がつくとあら不思議、手術は終わっていました。

「奥さん、終わりましたよ。相談室へ入ってください。」

待ちに待った連絡を受け相談室へ行くと、手術を終えた若先生が待っていました。若先生は私を見ると、机の上にポンとトレイを置きました。中には切開して広げられた旦那ちゃんの大腸。初めて見るホンモノの内臓は、洗われて綺麗なピンク色、薄い膜のような形状です。その中の一部分だけがゴツゴツと分厚く膨れあがり、素人でも異常だと分かりました。ただ…事前に聞いてたより小さい。

若先生は淡々と説明を始めました。

手術前の検査結果と違い、実際の腫瘍は半分の５cmでした。腹内は予想より綺麗だったそうですが、事前計画どおり大腸とリンパ節を広範囲に切除し、右腹部に人工肛門（ストーマ）を造設しました（←やっぱり）。切除した腫瘍を病理検査に出し、その結果ガンのステージが確定するそうです。特に問題もなく無事に終了した、との話にひとまずホッ。お礼を言ってすぐ旦那ちゃんのいる回復室へ向かいました。

回復室に一歩入ると、その光景にギョッとしました。そこにはぐるりと複数の機械に囲まれ、沢山の配線とチューブに繋がれた旦那ちゃんが、力なく横たわっていました。その姿を見て初めて、本当にここで初めて、事の重大さに愕然としました。「こんなに大変やってんや。よう手術決心してくれたなぁ、身体痛めつけてごめんね、切り刻んでごめんね、ごめんね。」涙が溢れてきました。

「けいしくん、けいしくん。」

手を握って恐るおそる声をかけると、旦那ちゃんはゆっくり目を開けて、私を見つめました。

私：「おかえり。よう頑張ったね。」

旦：「…ただいま。…頑張ったよ。」

旦那ちゃんは麻酔でまだ意識がもうろうとしたまま返事をして、ポロポロと涙を流しました。それからポツリポツリと言葉を交わすうちに、意識もだんだんハッキリして、声にも力が出てきました。その変化に安心し、冗談も言えるようになりました。

私：「手術中のこと、何か覚えとる？」

旦：「覚えてる訳ないやん、麻酔で寝ててんで。」

私：「幽体離脱して上から見たりせぇへんかったん？」

旦：「そんな余裕あるかいな。」

私：「え～、つまら～ん。」

そんなアホ話の間も、担当の看護師さんが手際よくテキパキと旦那ちゃんを世話してくれました。力ない旦那ちゃんの身体を、優しく細やかに扱うその仕草が嬉しくて、心から感謝の想いが湧き上がりました。「この看護師さんにお任せしてたら大丈夫や、ありがとう。」安心してお任せし、家に戻ることにしました。

「疲れたやろ、僕は心配ないからゆっくり休んで。」…いやいや大変なのはあんたやん。こんな状態でも私を気遣う旦那ちゃんに胸が熱くなりました。「明日また来るからね。」涙が出てくる前に回復室を出ました。