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お知らせ
超スーパー気功療法師の旦那ちゃんがFacebook始めました。
遠隔気功のライブ配信などやってますよ~。ご覧くださいね
Facebookで「橘奎志」と検索すれば見つかります。
(名前の読みは たちばなけいし です。)
こんにちは。
春の風が気持ちいい一日でしたね。
旦那ちゃんのコンプレックスは、勉強です。
本を開けば1ページで見事に爆睡します。字を書くなんてもっての外!どうしても人前で字を書かなければならない時は、極度の緊張で手が震えてしまい、思うように書けません。そうなるには理由があります…それは勉強できなかったから。
子どもの頃、叔父さん家でも極貧生活だった旦那ちゃんは、学校以外の時間はバイトや内職、家事全般と、働くことでほぼ費やしていたので、授業時間は旦那ちゃんにとって睡眠時間でした。だから勉強などした事がありませんでした。
小学校5年か6年の頃です。Mのおばちゃんが真顔で「ケン坊、ちょっとここお座り。」と呼び、算数のテストを始めました。
おばちゃんは右手でチョキを作り、「これなんぼや?」
旦那ちゃんは答えます。「2や。」
次に左手でチョキを作り、「じゃ、これは?」
旦那ちゃん「これも2や。」
おばちゃんは両手のチョキを寄せ、「ほなコレとコレを足したらなんぼや?」
旦那ちゃん答えます…「おばちゃん「たす」って何?」
おばちゃん「足す、が分からんか?ほな加えたらどうなる?」
旦那ちゃん「おばちゃん手は食べられへんで。」
おばちゃんは本気で心配しました。「あんた…足し算引き算くらいできんでどないすんねん。世の中生きていかれへんで。」子どもだった旦那ちゃんには、おばちゃんが心配する意味が分かりませんでした。
M先生も旦那ちゃんの学力は心配していました。しかし、落ち着いて勉強できる環境でない事も、分かっていました。
ある日、旦那ちゃんはM先生に言いました。
「先生、ぼくね、養護学級に入りたい。」
今のクラスの授業は、旦那ちゃんにはチンプンカンプンで、全く理解できませんでした。養護学級の子ども達が積み木などを使って勉強しているのが、旦那ちゃんには楽しそうに見えたんです。M先生は旦那ちゃんの話をバカにせずじっくり聞き、こう言いました。
「お前の気持ちは分かった。でもな、あの教室に入るにはテストがあんねん。それに合格せな入られへんねん。お前、そのテスト受けるか?」
旦那ちゃんはふたつ返事で喜んでテストを受け、結果をワクワクしながら待ちました。M先生は残念そうに結果を告げました。
「たっすん(M先生は旦那ちゃんをこう呼んでいました)、残念やったな。テストアカンかったわ。今のまま僕のクラスや。」
期待が大きかった分、ヘコみ方も半端じゃなかった旦那ちゃんでしたが、M先生は「ええやないか、僕と一緒のクラスやで。」と慰めてくれました。そして旦那ちゃんは、卒業するまでずっとM先生のクラスでした。
その後中学へ進級しても、旦那ちゃんは全く勉強と縁が持てませんでした。M先生はずっと旦那ちゃんに、「お前は勉強でけへんねんから、手に職を付けたらええ。そしたら生きていける。」と言い続けました。
中3になると、M先生は旦那ちゃんに聞きました。
「たっすん、お前何になりたい?何に興味あるか?」
「ぼく「らんま」が好きやから、らんま作る職人になりたい。」
M先生が時々連れて行ってくれる、お寺巡りなどで目にしたらんまの見事な装飾が、ずっと気になっていたことを初めて話しました。
中学卒業の時期もそろそろ近づいてきた頃、M先生が謝りました。
「たっすんごめん。あちこちあたってずっと探したけど、らんま職人の就職口どこにもなかったわ。すまん。」
その時は残念でしたが、仕方ありません。卒業後は小さな建設会社に「でっち奉公」が決まり、タイル職人の道へと進みました。この道が、後に運命を大きく変えるあの落下事故へと繋がっていました。
社会に出て、ようやくM先生やおばちゃんが心配していた意味が分かりました。しかし、もう勉強を教えてくれる学校に通えません。仕方ないので、旦那ちゃんは自力で勉強しました。町中で見かけた文字らしき「記号」-旦那ちゃんにはそう思えました-を手や腕にびっしりと書き写し、本屋で買った小学生用の辞書で記号を必死に探して、覚えるまで書きました。独学なので、「これで合ってるのか?」と不安で、どうしても自信が持てません。だから、今でも文字を書くことが嫌で、書かなくてはならない時は極度の緊張が伴います。
それでも、いろんな種類の商売をしてきました。気功療法師になるために、中国へ行って勉強しました。身体の事をもっと知る為に、50歳を過ぎてから医療の専門学校へも通いました。
人にはいろんな経緯があって、コンプレックスを抱えている方もあると思います。でもね、宇宙は乗り越えられない試練は与えない。乗り越えられる力が蓄えられたから、いま試練として目の前に出てきたんだと思います。
だからきっと大丈夫。
そう思います。
今日も読んでくださってありがとうございました。
明日もステキな一日になぁれ