ラビのブログ

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とりあえずグダグダ。

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暇を持て余す今日この頃、昼食を食べようと母上と2人でお出掛けして来ました。

目的のお店に着いたが開店時間より少し早いため、店の前に並べられている椅子(一人掛けのソファ)に座って待とうと近づいたところ、座面の奥の方になんだか光る物を発見。

最初はボタンかなって思ってよく見たら画鋲だった。



ご丁寧に針が上を向いてらっしゃる(^ρ^)



おい誰だ置いたの。周りに画鋲使いそうなとこないから明らかに故意に置いたやつだろ。

気づいたからいいけど、もし気づかなかったら笑えないことになるぞ。


危なかったと思いながら待ってたら開店時間になる席へ案内される私と母上。

店の奥の方へ進み、でっかい窓から外の景色がよく見える席へ。




ここ5階じゃねえかああああああ((((;゚д゚)))



壁一面窓ガラス=床ピッタリのとこまで丸見え=下がよく見える

高い所が怖い私は画鋲よりこっちの方が怖かった…。


怖いこと2連続してありましたよってお話しでした。おわり。

【綾部視点】


今僕は裏山の中を歩いている。

裏山へ来る少し前、食満留三郎先輩と富松作兵衛を見かけて少し話しをしていた。

その際、次屋三之助が食満先輩に見事に振られてしまった事を聞いた。

おやまぁ、あの次屋がついにかと思った。

自覚のない迷子の為いつも迷子になっては、自分は迷子になんてなっていないと言い張る不思議な子。

いつも飄々とした自分が言うのもなんだけど。

でもその分なんだか親近感が湧く。

で、僕が今裏山を歩いているのはその次屋が裏山の方へ走って行ったのを見たと聞いたため、様子を見に来たところ。


「はあ…俺ってほんと可哀想…」


辺りを見回しながら歩いているとお目当ての人物を見つけた。

案外近くにいたんだ。


「おやまぁ 迷子だ」


木の根元に蹲ってる。

ああ、この子もなんだかんだでまだまだ子供だな。

泣いているのが丸分かりなその姿の次屋に声を掛ける。



「綾部先輩…なんか用すか?つか俺迷子じゃないんすけど」



うん、目が赤いよ。

顔を上げる前に目元を拭って隠したつもりだろうけど隠せてないね。

別に隠さなくてもいいと思うんだけど。

とりあえず…


「んー…横、空けて」


そっちに穴があるからね。

どうぞ。


「へ…まあいいっすけど…」


僕の言葉に素直に場所を開けようと横に動いた次屋。


「うわああああぁぁぁぁぁぁぁ!?」


典型的な悲鳴と共に見事に僕の掘った落とし穴へと消えた。


「だーいせいこう」


素晴らしい程に見事な落ちっぷりに喜んでいると、ぶつぶつと文句を言いながら穴から這い出てこようとする次屋。

穴の縁に手を掛ける次屋に手を差し伸べ、穴から出るのを手伝ってあげる。

まあ、さっきまで泣いていた子を落とし穴に落としたのは流石に可哀想かなと思ったから。


本当にそれだけ?


…うん、他にも理由あるね。


「痛かった?」

穴から次屋が出てくると痛みに顔を歪めているのが分かり一応聞いてみる。


「痛くない方がおかしいっすよ」


「だよねー」


まあ全く痛くない事はないだろうから納得。

でもそんなに深く掘った穴じゃないから怪我の心配は全くしてないよ。

だって一応忍者だし。


「全くもう…で…先輩は本当は何しにここに来たんすか?」


落とし穴に落ちた際に忍び装束についた土を払いながら、僕がここに来た本当の理由を問いただしてくる次屋。


「おやまぁ バレてた?」


どうせ隠す必要もないのだから素直に言うよ。


「大好きな先輩に振られて泣きべそかいてる子の様子を見に来た」


本当に気になったんだよ。

君の事が。


「何言ってんすか!俺はそんな事では泣かないっすよ!」


声も表情も明るい感じでそう言い放つ次屋。

だけどさ、目元は今にも泣いてしまいそうな程に潤んでるよ。

多分自分でも気づいているんだろうね。

僕の真正面に居たけれど、僕の横へと腰掛けきっと顔を見られにくくするようにだろうね。
でもさ、隠す必要なんていらないよ。


「辛いならとことん泣いて落ちるだけ落ちればいい。そしたらまた、僕が引っ張ってあげる」


さっきみたいにまた助けてあげるから。


「綾部先輩…」


泣きそうだった事も忘れたのか、潤んでいた目を丸くしながらこちらを見てくる。

若干顔が赤いけどどうしたの?

期待していいんだね?


「ありがとうございます先輩。俺なんだか元気出てきたっす!」


泣きそうになったと思っていたら急に涙を引っ込めて今度は顔を赤くして…そしたら急に立ち上がって元気になったからといきなり走り出していく次屋。


「おやまぁ………行っちゃった」


まるで僕から逃げるように。

さっきは助けてあげると言ったけど、その後また落としてあげる。





今度は僕から逃げないようにね、次屋。





この後学園に戻って次屋捕獲のための落とし穴を練習がてらに掘ったら保健委員全員が落ちた。












【次屋視点】

(唐突に始まりますサーセン)



俺、次屋三之助は食満留三郎先輩に想いを寄せていた。

そのため先輩に猛烈なアピールを日々しまくっていた。

けれどそれは最初から意味などなかったのだ。

先輩は俺ではなく、俺の級友である富松作兵衛が好きだった。

先輩の口からその事を聞いた瞬間、まるで自分の中が凍てつくように感じ、先輩の声も遠く感じた。それ程ショックだったって事。

でも俺は、自分がそんな状態でありながら、先輩に振られた身でありながらも心配を掛けたくないから気丈に振る舞った。

…なんて、本当は自分自身を守るためでもあったけど。

あの場で泣いてたら全てが壊れてしまいそうだったから我慢した。

だから今は…あの場所から裏山まで逃げてきた。


「はあ…俺ってほんと可哀想…」


近くに生えていた木に近づくとその根元に腰を下ろし、膝を抱えてうずくまる。

自然と込み上げてくる涙に余計辛くなった。

俺ってこんな弱かったっけ…。

どうせ誰もいないのだから一層の事声を上げて泣いてしまおうかと思った矢先だった。


「おやまぁ 迷子だ」


頭上から聞こえる声に慌てて涙を拭い見上げると、良く見知った顔の人がいた。


「綾部先輩…なんか用すか?つか俺迷子じゃないんすけど」


首を傾げながらこちらを見下ろしてくる綾部喜八郎先輩。

いきなり現れた人物に驚きながらも、何故こんな場所まで来たのか気になりつい問い掛けてみてしまった。

そして俺はなんで迷子と言われなければならないんだ。


「んー…横、空けて」


先輩は2,3度頬を掻いた後に俺の問いには答えず、座っている俺の横を空けるよう促して来た。


「へ…まあいいっすけど…」


多分俺の横に座ってゆっくりと会話でもするつもりなのだろうと思いつき、今まで座っている場所から少し横にずれ移動した。

その瞬間


「うわああああぁぁぁぁぁぁぁ!?」


なんだか地面が柔らかいと感じ、これはまずいと気付いたがそれはもう遅く、俺は見事に落とし穴に落っこちた


「だーいせいこう」


上から聞こえる声に視線を向けると、落とし穴の上の方から覗き込みこちらへピースをしながら俺が落とし穴に嵌った姿を喜んで見ている先輩の姿があった。

むかつく。

打ち付けた尻が若干痛むがそんな事よりも早くこの穴から出たい。

痛みに顔を歪めながらも俺はなんとか立ち上がり穴の入口へと手をやり這い出ようとしたその時、俺の手に何かが触れた。


「痛かった?」


先輩が俺の手を取って引っ張り上げてくれた。


「痛くない方がおかしいっすよ」


意外な事に俺の事を心配している先輩に対し、落とし穴に落とされ痛い目を見せられた俺はつい反抗的な態度を取ってしまった。


「だよねー」


うん、わざわざ助けてくれたお礼を言わなくてほんと良かった。


「全くもう…で…先輩は本当は何しにここに来たんすか?」


「おやまぁ バレてた?」


まさか落とし穴の様子を見るためだけにこんな裏山まで来るはずもないだろうと思い、先程の問い掛けを再び先輩に投げ掛けると、案の定そのためだけではなかったようだ。

今まで俺が座っていたところから少しずれたところに腰掛け、こちらを見てくる先輩がごく自然な感じで答えた。


「大好きな先輩に振られて泣きべそかいてる子の様子を見に来た」


落とし穴に落ちたせいで付いた土を払っていると、今一番言われたくない事をさらりと言ってのけられた。

その瞬間、胸が締め付けられるように苦しくなり人前では泣きたくないのにじんわりと目に熱が溜まる。

苦しい。

どうして俺ばかりこんな苦しまなければならない?


「何言ってんすか!俺はそんな事では泣かないっすよ!」


零れ落ちそうになる涙を必死に堪えながら極力明るく振る舞うよう自分に言い聞かせながら先輩の横に座り、無理矢理笑みを作る。


「辛いならとことん泣いて落ちるだけ落ちればいい。そしたらまた、僕が引っ張ってあげる」


驚いた。

この人からこんな慰めの言葉が出るとは思わなかった。

ただ自分に泣けと言っただけではない。

そこから救い出してくれると言ってくれた。


「綾部先輩…」


今俺が欲しいのは優しさ。

誰かれ構わず欲しいってわけじゃないけど、素直に嬉しく感じた。

…それと同時に何か別の感情も湧き上がる。

なんだよ俺。

振られたばかりなのに。

だめだろこれ。

涙はもう出ない代わりに顔全体が熱くなる。


「ありがとうございます先輩。俺なんだか元気出てきたっす!」


さっきまであんなに悲しくて苦しかったのに、今度は別の意味で苦しく感じる。

自分の心を落ち着けるため長屋へ帰ろうと腰を上げ、先輩の前から立ち去る。


「おやまぁ…」


背後から先輩の声が聞こえるがそれには聞こえない振りをして全速力で駆けて行く。

この赤く染まる頬の熱を冷ますように。

この想いは本物か偽物か、俺にはまだ分からない。




あのまま裏山を走っていた俺は途中、迷子になっていた作兵衛を見つけて長屋まで帰った。