あれから幾百も寝起きを繰り返しているのに、
この悪夢から醒めることはない。
目が覚めると、
「パパ、おはよう!」
子どもたちが抱きついてくるなんてのは
それこそ夢になってしまったのか。
ある日突然、神隠しにあい、
不幸の手紙が届き、
失意の底に突き落とされる。
もがく以外に術はなく、
光すら差さない。
小説か?
できすぎだろ。
筋書きありありじゃないか。
隣も、その隣も、またその隣も
みんなおんなじ。
全国に何十万人もいるんだぜ。
「人それぞれ」って言葉があるのに、
みんな同じ脚本なんて変だろ。
いい加減、気付けよ。
作戦なんだって。
それも巧妙じゃない。
極めて稚拙な作戦なんだよ!
本当はもうとっくに気付いてるんだろ?
だったら正してくれよ。
たのむぜ。
狂気の法律じゃ、誰一人幸せになれないよ!