歌舞伎町キャバクラ嬢日記 -2ページ目

歌舞伎町キャバクラ嬢日記

歌舞伎町で現役キャバクラ嬢として働く私の唯一、嘘偽りのない毎日、そしてナンバー1を目指す毎日をご紹介していきます。

目が覚めて私の一日が終わるまで

一体何をしてるのか

いつも「忙しい、忙しい」と働く私の本当の一日の過ごし方


だいたい少なくて週4日、多いときは週7日出勤します



起床15:00前後


起きてからご飯を食べて着替えて

とりあえず銀行、郵便局へ

手元にある現金を預金しにいきます

無駄にお金があると使っちゃうから

常に財布の中には1000円~5000円しか

入れてません


家の中ではネットをしたり掃除をしたり

お客様にメールや電話の営業


17時ごろから出勤の準備を始めます
そして・・・

出勤19:00

私は歌舞伎町まで30分~40分かけて行きます

電車の中でも常にお客様にメール


~朝までお仕事~


帰宅6:00~9:00くらい


勤務後はアフター1割、始発でまっすぐ帰るのが3割、

同じお店や他店の女の子とご飯に行くのが4割、

残りの2割はキャバクラやホストなど同業に飲みに行きます


閉店後のミーティングなんてあっても30分程度

しかしこのお仕事はメールや電話等の営業含めて

実働時間が長い分、少しでも休みたいんですよ

休みの日のスケジュールは別の日に書くとして・・・

思ったより暇じゃん?!

て思いました??

これ見て女の子に「お昼に遊ぼうよ~」

とか言うと間違いなくうざがられてます


本来は夜中に眠るように出来てる人間の体なのに

昼間に寝ざるをえない私達・・・

眠りが浅くてなかなか疲れがとれない・・・

たぶん家ではごろごろしたりぼーっとして人も少なくないはず

24時間体制でお客様から常に電話やメールがきます

ほんとは少しもリラックスなんて出来てません


一緒にお酒飲んで笑って楽しそうで楽な仕事だね♪


って・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


飲みたくないお酒飲んで

(すべてはドリンクバックの為)

面白くもない話で笑って

(同調してうなずくのも嘘ですよ)

楽しいわけがない!!!!!!!!

ちっとも楽じゃあない

でもこれがお仕事です


だから終わったあとのアフターを渋るのです

時給も出ない

また指名できてくれるかわからない

お金にならないのに笑えません


だから同業に飲みに行っちゃうんだろーなぁ・・・


帰り道にサラリーマンで混雑した新宿駅を歩いていると

それに逆らって歩く自分が時々虚しくなるのでした

★11月


15日 場内指名(1)本指名(1)

16日       ( )本指名(1)

19日 場内指名(1)

20日 場内指名(1)

21日 場内指名(1)

22日       ( )本指名(1)

24日 場内指名(1)

25日       ( )本指名(1)

26日 場内指名(1)

27日 場内指名(1)

28日 場内指名(1)

30日 -


★12月

01日 -

02日 場内指名(1)本指名(1)

03日 場内指名(1)

04日       ( )本指名(1)

06日 場内指名(1)

07日 -

08日 場内指名(2)

09日 場内指名(2)本指名(1)

10日 場内指名(1)

13日 場内指名(1)

14日 -

16日 場内指名(1)

17日       ( )本指名(1)

18日 場内指名(1)本指名(1)

19日       ( )本指名(1)

21日 場内指名(1)

22日 場内指名(1)

23日 場内指名(1)

25日 場内指名(1)

26日 場内指名(1)

27日 場内指名(1)

28日 場内指名(2)

29日 -


★1月

02日       ( )本指名(1)

03日 場内指名(1)

04日 場内指名(1)本指名(1)

05日 場内指名(1)

06日 場内指名(1)

07日 -

08日 場内指名(2)

12日 場内指名(1)

13日 場内指名(2)

14日 場内指名(1)

15日 場内指名(3)

16日       ( )本指名(1)

20日 場内指名(1)本指名(2)

21日 場内指名(1)

22日 場内指名(2)

24日 -

25日 場内指名(1)

26日       ( )本指名(1)同伴(1)

27日       ( )本指名(1)同伴(1) 


見ての通り、これが2ヵ月半の私の成績です

こんなんで№1目指すとか笑われちゃうかもしれない

だけど何の為に東京にきたのか、

何の為にキャバクラで働いてるのか、

もちろんお金の為です

だけど意味の無い時間には決してしたくない


これからしばらくの間、

現役キャバクラ嬢が毎日何を想いどんな生活をしているのか

どんな努力をしているのか・・・

お付き合いください

そんな中で決めたお店は

名前も聞いたことの無いキャバクラ

偶然土曜の夜に友達と歌舞伎町を歩いていたら

ボーイさんらしき人にスカウトされました

お店を探しながら日払いで暮らしていくのも

不安定で疲れていて・・・・・

多分、冷静なときだったら決めてなかったと思う


もちろんその日から働き始めました

お店は小箱で女の子は常時10人~15人くらい

保障期間のみ時給3000円

給料日まで待てないので無理を言って

全額費払いの条件をお願いしました


(でも№1☆の条件は日払いをしないことです)


時給は安いものの指名バック、場内指名バック、

ドリンクバックは歌舞伎町内では高額なほうです


ちなみに歌舞伎町の女の子の飲み物1杯は

だいたい1000円~2000円

1杯飲んで女の子は100円~300円くらい

貰えます

お店の雰囲気によるのかもしれないけれど

女の子にドリンクの1杯も飲ませられないのなら

キャバクラになんて行かないで欲しいです


ただその女の子がどうしても気に入らない

などという場合は別です

その子の努力が足りないのかお客さんとの相性が悪いのか

1000円、2000円が惜しいと思ってたら楽しめないです

少し矛盾しちゃうけど・・・

女の子にドリンクをせがまれて

「今日は飲ませるの無理だな」

「飲ませたくないな」

っていう場合は素直に「だめ~」って

言えばいいんです

下手に「これ飲めば~」とか言って

テーブルの上に置かれた水やハウスボトルを

女の子に勧める姿は例え冗談でもひきます

ましてやメニューに決められた値段を店内で値切るなんて

かっこ悪いにもほどがあります


しかし!!

私は初めて歌舞伎町で本入を決めたこのお店で

六本木では知りえなかった

様々なお客様の実態、

数々の接客方法を学ぶことになるのです




体験入店をするきっかけはだいたい

スカウト専門会社の紹介、お店のスタッフによる

スカウトです


スカウトされて面接されたその日に即日、

体験入店も可能な世界


聞いた事有りませんか?

「今日がこのお店初めてなんです~」

「今日は体験入店なんですよ~」

っていう女の子の台詞


あれは案外本当です

たまにネタで使う人もいるけど


お店には靴もドレスもストールもポーチも

すべてレンタルがあるのです


私はなんだかんだ我儘を言って

歌舞伎町だけで10店くらいは体験入店しました

お店のレベルもピンきりです

しかし変わらないのが体験入店の際の時給です

歌舞伎町の相場は2500円

どんなに経験豊富でもこんなもんです

あまりに経験がないと2000円というお店もあるらしいけど・・・

しかしお客さんを持っている女の子はここが力の見せ所

体験入店の日に自分のお客さんを呼ぶわけです

特に暇な平日、喜ばれます

お店からの印象もよくなり始めの時給交渉もしやすくなります

そして交渉次第ではお客さんを呼ぶことによって

その日の自分の売り上げの5%~10%が

バックとして自分のお給料にプラスされます


悪い点としてはその日に自分のお客さんにつきっきりになってしまうと

そのお店の客層をしっかり見極めることができないということ

体験入店の意味が有りません

このお店はドリンクがどれくらいでるのか

延長率は高いのか、フリーが多いのか、指名が多いのか

女の子はどれくらい待機してるのか

ボーイさんは仕事が出来る人なのか

いろんなことを見る為の体験入店なのです


だいたい体験入店は6時間

2500円×6×0.9=13500円

そこからレンタル費用やらなんやかんや引いて

その日に全額日払いされます

私服勤務のそのお店はオーナーのお客様ばかりでした


会員制で身元の知れた年収2000万は堅いという

方ばかりです

私服と言ってもみんなスーツばかり着ていました

しかし私はオーナーと知り合いだと思うと

自分のペースでなかなか話せません

何だか会話の内容が店全体に筒抜けのような気がして・・・


それからそのお店は2ヶ月ほどで辞めることになります

シフトや給与面でのトラブルが相次いでしまったのです


その後、今度こそクラブを!!!

と思うのですが次に入店したお店は

クラブらしくママという存在がいる小箱でした

このお店でも給与面や待遇についてのトラブルが

働いてる女の子の間でも不満が多々出てしまって

私とその他、3名の女の子がすぐに退店してしまいました


しかしこのお店では六本木という土地柄らしい

毎日を送っていました

通常、キャバクラには専属のヘアメイクさんが居るのですが

クラブにはいません

自分で美容室へ行って1回2000円~5000円の

セットをしてもらってくるのです

キャバクラでも女の子は1回につき1000円~2000円の

ヘアメイク代を自腹で払っています

だからくれぐれも女の子の頭を適当に叩いたり

ぐしゃぐしゃにしたりしないで下さい

家に帰り着くまでが商売道具です

女の子が笑っていても絶対に怒っています


その他にお客さんに飲みたい、食べたいと言っても

嫌がられることがない

シャンパン、フルーツ盛り、チーズ盛り、お寿司etc...

この人たちに予算という言葉はないのか?!

それくらい気楽でした

今後、私の歌舞伎町での悪戦苦闘ぶりを

毎日お知らせすると思うのですが

新宿と六本木はそういった面での客層がまったく違いました

女の子と楽しむためにきているのです


しかしそのお店のお客様はママのお客様です

同伴やアフターは日常茶飯事でも

自分の指名のみで呼ぶということが難しかったのです


ただ1人だけ私が退店後も私に会いにきてくれる方ができました


その方がこれからの私のキャバクラ生活の

キーパーソンの1人となるのです


明日は私が数多く経験した体験入店の秘密です


スカウトされて面接に行ったはずなのに落ちる・・・


ありえないくらいの絶望です


今、考えれば当たり前のことなのですが

夜の世界でも面接の時の服装はかなり大切なのです


時給5000円永久保障のお店でした

永久保障というのは売り上げの金額に変わらず保障してくれるというもの

かなり楽な条件です


スカウトされてるわけだからルックス面では

たぶん合格ライン

何がいけなかったのか・・・


六本木のクラブの面接に

ジーンズやセットされてない髪形がNGだなんて思ってもいませんでした


実際、六本木で有名なあるキャバクラでは

その服装はOKでした

むしろギャルっぽくて好印象だったのです


でも六本木にきたからには一度はクラブを体験してみたい


私はタイトな黒のスカートにシャツにジャケット

という割とカッチリした服装に髪も若干暗く染め

巻き髪にセットして六本木の小箱なクラブを

2件面接に行きました


結果は2件とも合格

私は六本木の少しはずれのほうにある

少し変わった形態のお店に行くことにしました

初めてのクラブ体験


何とそのお店には制服やドレスが無く私服出勤だったのです

私が念願の東京生活に選んだ場所は港区です。


初めの一ヶ月はとりあえず貯金を崩しながら遊び放題、買い放題

とは言ってもそんなにリッチな生活なんてしてなかったけれど


東京に慣れてきた私が始めたのは時給900円の普通のアルバイトばかり・・・

ショップ店員、派遣アルバイト、コンビニ店員

1年間何も考えずに生きてました。

何かしなくちゃいけないのに何をしていいのかわからない毎日


とりあえずお金が欲しいと思い始めていた私をまた誘惑するのです


明らかに怪しいスカウトの男の人たちが!!!!!

新宿では東口を出て歌舞伎町の方へと歩いていく通り(ALTAの左横ね)

「通称スカウト通り」

池袋では西口、渋谷ではハチ公口、六本木ではアマンド前や地下鉄の改札etc....

主要駅にはほとんどいます。

普段はスルーしていた私もお金が欲しいと思っていると

つい立ち止まって話を聞いてしまうのです


私が足を止めて電話番号を交換してしまったのは

六本木のスカウトでした


「クラブで働いていませんか?」


えっ、キャバクラとは違うの?!


そう、次に私が足を踏み入れたのは銀座や六本木に

多いと言われる「クラブ」でした。


ジーンズにキャミソールに赤茶色のストレートヘア

蒸し暑い夏の夕暮れの事でした。




私が初めてキャバクラで働いたのは19歳の冬のことです。


東京都内へ引っ越すという目標のあった私にはお金が必要でした。

喫茶店でのアルバイトを辞めたばかりの頃、求人誌をめくっていると

当時の自分には破格の時給の<フロアレディ>という職種が目に入ったのです。


経験不問!18歳以上!履歴書いりません!即日面接します!


その言葉にひかれ私は即座に電話をかけていたのです。


その日に面接をしてもらうと明日からの勤務が決まりました。

何も解らないままレギュラーになりました。

お給料は月に2回、罰金やドレスのレンタル、

いろんな説明を聞くものの初体験の私はそれが当たり前だと言われれば

頷くしかありません。


それでも時給2000円なら何も不満は無かったのです。


19時から25時までの6時間で単純に計算すれば日給が12000円貰えるのです。

お昼の仕事と違うのはここから厚生費が10%と雑費が毎日500円ずつ引かれていました。

レンタルドレスは1日1000円。

ヘアメイクの人はいません。

大手と言え、いま思えば田舎の安いキャバクラでした。


煙草もお酒も知らない私はそこで2月まで働くことになるのです。


地元では安くて質の良いキャバクラとして有名でした。

在席人数も50人、常時出勤は20名~30名のなかなかの大箱です。

新規・指名のお客様がともに多く新人の私はヘルプ廻りだけではなく

初めから新規・フリーと呼ばれるお客様の席につかせてもらうことが多々ありました。


「ナンバー1」と呼ばれる女の子はその系列店で一番長く働いている小柄で綺麗な人でした。

レギュラーの女の子は売り上げ次第で変動する時給が常に更衣室に張り出されているのですが

彼女は月収に計算すると約120万円。

そのお店で月収25万円程度の私が憧れないわけがありません。

普通にお昼のアルバイトをしていれば月収は15万円もいかないわけですから

充分貰っていたのですが上を見ればきりがない、

私も売り上げを伸ばすべく自分なりの努力をしました。


いま思えば間違いだらけの営業ばかり・・・

何人かの方に指名は貰えるようになりましたが時給は2000円よりあがることはありませんでした。


それから引越し資金を貯めいざ、念願の東京へ

私は新宿へと向かうのでした。