前回のブログでは、「過去の交通事故でのむち打ちによる頭痛と首の痛み」がつわりを悪化させていたケースをご紹介しました。
今回は、そんなこともつわりを悪化させる要因になるの と更に驚かされるケースをご紹介します。
Photo by Distec International
英国マタニティケアの第一人者であるデニス女史が、著書の中で、外反母趾の手術を10歳の頃に受けた妊婦さんの例をご紹介されています。
― 21歳の妊婦さんが、酷い吐き気と嘔吐を訴えて受診しました。また、彼女は首の痛みと頭痛が元々あり、妊娠してからそれが更に悪化していることも伝えました。
助産師はリフレクソロジーの観点から女性の足を見せてもらうと、親指付近に目立った傷があることに注目しました。それは外反母趾を取り除いた過去の手術跡で、女性によると10歳の頃のものとのこと。
診察のうちに、頭痛が始まったのが手術直後の11歳の頃であることも分かりました。リフレクソロジーの考え方では親指は頭と首のツボのあるエリアなので、これは原因を物語っています。
そこで助産師は、このエリアの外傷によってつわりの症状が酷くなっていると考え、リフレクソロジーの施術を主に親指に対して行いました。
翌週、女性は吐き気は少しあるものの頭痛も嘔吐も急に治まったため、次の診察をキャンセルしたとのことです。
(筆者エミ訳)
Denise Tiran 『Nausea and Vomiting in Pregnancy: An Integrated Approach to Care』(2004, Churchill Livingstone )
ISBN-10: 0443073929
ISBN-13: 978-0443073922
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昔の外反母趾の手術跡付近に頭と首のツボがあるため、そこにリフレクソロジーの施術をしたところ頭痛も嘔吐も治まったとのこと
嘔吐はきっと酷い頭痛が引き起こしていたため、頭痛が治まることで嘔吐も無くなったのでしょう。
リフレクソロジーの知識がなければ、この要因は気付きようがないですよね
繰り返しになりますが、是非皆さん、ご自身の病歴や生活習慣を振り返ってみてください。
そして、もしかして…と気になる点があれば、知識や経験の豊富な信頼出来る専門家に相談してみましょう