パワハラ体験
名前:Oさん
年齢:32歳
性別:女性
仕事:正看護師
勤務年数:1年半
自分の性格:詰めが甘い性格だと思います。
新人看護師の頃、直属の上司である看護師長にパワハラを受けていました。
同期の中で一番仕事が出来なかった為に目を付けられ
仕事を多く押し付けられたり、些細なミスでも同僚や先輩の前で長時間叱られたり、指導や話し合いという名の元で別室に呼び出され、仕事のダメ出しはもちろん、人間性や家族のことまで罵られました。
おそらくは、新人看護師の仕事の出来具合が自身の評価にも影響するので、出来ない人間を自分の部署から排除したかった、つまりは辞めさせるつもりでそんな事をしていたのだと思います。
そのせいで心療内科に通う羽目になり、抑うつ状態と診断されました。
最初に努めた職場だったのですが、パワハラに耐えきれず1年半ほどで辞職しました。
私に対してだけではなく、新人や若手看護師に対して数多くのパワハラを繰り返していたようで
私の辞職後にそれが問題となり、系列の僻地の病院へ飛ばされたと元同僚から訊きました。
Oさんのとった行動
はじめの方は怒鳴られて人間性を否定されるなどしている時は、辞めたい、早く終わらないかなと思い聞き流す事が出来ていました。
しかし、一人でいる時にその暴言を思い出した時は、死にたい、消えていなくなりたいと思ってしまう事もありました。
そこからは調子が下がりっぱなしでした。
Oさんの相談相手
同僚は見て見ぬふりでした。
陰でフォローをしてくれた方もいましたが、基本はずっと関わらないようにしようという態度でした。
そういううわべだけのフォローは肌で感じていて、私もある程度の距離を保ったまま聞き流していました。
同じようなパワハラで悩んでいる人にアドバイス
心療内科で抑うつ状態と診断されて、自分の精神状態の危うさに気づき、それからすぐに転職準備を始めて半年後には転職しました。
ストレスの原因からは離れるしかないという医師からの言葉が、転職を後押ししてくれたのだと思います。
転職の意思を伝えてから辞職するまでも、いろいろな暴言を言われました。
しかし、後どれくらいで転職するから「まぁいいか」と思うことができて
パワハラの終わりが見えないまま勤めている時よりもずっと気が楽になりました。
結果的にその上司の都合で、最初に伝えた辞職希望日程からは1か月遅れて辞職することになりましたが、それを乗り越えてやっと辞めることができた時は、達成感にも似た安堵がありました。
今思えば、完全に精神を壊してしまう前に思い切って転職ができて、心から良かったと感じます。
同時に、あと一歩で心を壊すところだったという感覚があるので、時々思い出してはゾッとすることが未だにあります。
そのたびに、心身の健康は本当に大切であることを実感しています。
パワハラ体験を聞いて
新人ベテラン問わず仕事のミスはごく当たり前の事です。
そのミスで人間性や家族の事まで言うのは良くありませんし間違っています。
精神的な攻撃を受け続けると「自分の存在意味」を感じられなくなります。
Oさんは心療内科に行くという行動を起こした事がとても良かったと思います。
病気という部分を認めづらく、心療内科に行きづらかったとは思いますが、Oさんはそれを受け入れた事により道が開けました。
その後気分も軽くなり聞き流せる事が出来ました。
ずっと我慢していたら、もしかしたら良くない方向に行っていたかもしれません。
やはり危険を察したら助けを求めたり、行動する気持ちが大事だと思いました。