葬祭業という仕事は人の最後を送り届けるというイメージがあります。
感情的に難しい仕事ではありそうですが、どういった仕事なのでしょうか。
名前:Sさん
年齢:42歳
性別:女性
最終学歴:大卒
勤務地:大阪
勤務年数:4年
”葬祭業”
『ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典』
2022年9月30日 (金) 22:36
以下・・・挨拶などは省略しています。
Y(ユメオ)
S(Sさん)
Y「何故葬祭業という仕事に就いたのですか?」
S「私の父が亡くなった時、葬祭業の方が親切丁寧にに教えてくれました」
「その姿がとても頼もしくとても安心しました。私もその方のように、ご遺族の方が安心して見送れるように手助けをしたいと思ったのがきっかけです」
Y「普段はどのような仕事をしているんですか?」
S「葬儀の見積もり、式場設営、受発注、葬儀施行、アフターフォロー等葬儀に関するすべての業務を取り仕切ります」
「一般的には葬祭ディレクターと言います」
Y「やりがいを感じる部分はありますか?」
S「葬儀というと一般的にはお通夜・葬儀がワンセットでだいたい2日間で終わります」
「その2日間で喪家の方々は大きな金額のお金を支払い、深い悲しみの中様々な事をこなさなければなりません」
「大切な方が亡くなってメンタルも正常ではないにも関わらず、葬儀が終わった時にそんなお客様から沢山の感謝の言葉を頂いた時に「頑張って良かった」と心から感じます」
「何より、葬儀というのは結婚式と違って必ず一生に一度しかありません。それをしっかりと施行しなければならないという重責に逆にやりがいを感じます」
Y「大変な部分はありますか?」
S「時間関係なく連絡を受けますし、暑さや寒さの中黒スーツで動き回らないといけないですし、体力的にも本当につらい仕事ですが、ただ頑張れば頑張った分ダイレクトに結果につながる部分が大きいため、達成感を感じることも多いです」
「他には、お悔やみごとに関する様々な知識に始まり、宗教に関する知識、仏具などの道具に関する知識など勉強しないといけない事は山のようにある所です」
「ただ、そうやって勉強を続ければかならず自分のプラスになりますし、自分の仕事の中で生かすことができきちんと結果が出るので、常に自分をアップデートできているんだと考えながら乗り越えてきました。
Y「難しい仕事ですね。相当ストレスも感じるのではないでしょうか?」
S「人が亡くなるのは純粋に寿命が理由であるとは限りません。事故や事件、病気など若くして亡くなる方や突然この世を去る方もいらっしゃるので葬儀の場は落ち着いたものばかりではありません」
「人間は深い悲しみの中では素の部分が出ることが多いです。そういったものを多数みているとだんだん人間不信になってきますし、悲しみの雰囲気にのまれて自分のメンタルを保つことがしんどくなることもありました」
「そんな時は趣味に没頭したり、休みの日にお出かけをしてこまめに気分転換をして、ストレスを解消するよう意識的に行って来ました」
Y「どういう方が葬祭業に向いていると思いますか?」
S「自分と仕事をしっかりと分けられる人が合っていると思います」
「仕事で起こったことをプライベートの時間までずるずる引きずる人は無理だと思います。都合よく割り切る事ができる人は向いています」
「この仕事は専門的でもあり、ある意味尊い仕事だと思います。人の死に関わる仕事は嫌がる人もいますが必ず誰しも死を迎えますし絶対に一生に一度しかありません。その部分に関わることができるのはどこか特別な事でもあると思うので、ちょっと人と違う事をやってみたい人にもお勧めしたい仕事です」
人生最後の舞台を用意する仕事。
早かれ遅かれ死は誰もが体験します。
Sさんのようなしっかりした方が居ると安心します。
でも精神的にも肉体的にもとてもタフな仕事ですね。
基本DATA(平均)
勤務時間:8時から17時(葬儀や通夜がある場合はその開式時間によって変動する)
残業時間:10~40時間/月
給料:26万(手取り)
賞与:15万/年2回
年収:330万円
繁忙期:11月中盤から2月後半
※上記データはSさんのデータとなります。
全ての葬祭業さんが上記内容ではありません。