装飾のあるメダイ３点。

２年前、アリスと豆の木にて開催された４人展に出展しました。

はじめに中央のイエスの磔刑のメダイを、ベースはハードワックスで製作。

やっぱりハードワックスでの細かい造形は難しい。

僕は指の力の入れ方が昔からあまり良く分かっていないようで(最近気付きました)、筆圧が弱くて、複写式の書類などは意識して力を入れて記入しないとまずきちんと複写されません。

仕事柄複写式の書類が多く、いちいち困っています。

そんなわけで、ハードワックスの造形も苦手なのかなと思います。

きちんと習えばまた違うのかもしれませんが。

ハードワックスでアウトラインを大まかに作って、インレーワックスを盛って造形したのが左のマリアのメダイ。

それを型取りして全部を装飾したものが右。

今見ると、もっと細かく装飾できたのではないかと反省しきり。

最近過去の写真を眺めていますが、なかなかのペースで駄作の山を作ってきたなあと思うこともしばしばあります。

ですが、これは後ろ向きな気持ちではなく、作品のひとつひとつが閃きや新しい挑戦、そして反省と考察、次への気付きに満ちていて、遠回りではあるけれど確実にステップアップしてきたし、駄作と今言えることはその証左であるとも思うのです。

ニール・ヤングが「とにかく作ることだ。例えそれがひどいものでも作り続けろ。」と言ったそうですが、その点に関しては及第点をやっても良いのではないかと。

ごく最近、togetterで興味深いまとめを目にしました。

過去、一人前に作家風を吹かせていた僕が、全く以て鳴かず飛ばずである理由が１から10まで書いてあり、なるほどと思ったわけです。

特に「俺は作っているだけで満足だ。収入や評価はどうでもいい」というところ、ああ、自分はこの傾向があるなあと。

でも発信は少々はしているわけで、中途半端だなあとも。

よほどの天才でない限り、作りまくり、産みまくらないと始まらないし、それを発表し続けなければ、これだけ情報のアクセシビリティの向上した現在では埋もれてしまうし、トレンドの変化が目まぐるしく、選択肢の多い昨今、どういう形であれ変化を恐れては飛び出ることはできないなあと妙に納得してしまいました。　

ダ・ヴィンチやミケランジェロのような歴史に残る天才でもない限り、待っているだけでは何も起こらないし(彼らはちっとも待ってなんかいませんでしたが)、僕の知る限りではあるけれど凄いなあと思うアーティストの皆様は大概ワーカホリックと呼べる製作量かつ発信や繋がりに関する労力も半端ではないと感じています。

今得ている評価の裏には、相応の努力があるなあと改めて思いました。

金銭に関わることも細かく掘り下げて設定しないと、たとえ兼業であっても長続きしないことも分かりました。いや、分かっていたのですが。

話が少し逸れますが、金銭、販売価格に関して西野亮廣さんが興味深いお話をされています。

今年に入って首を痛めて、未だ一定の寛解に至っておらず、細かい造形など全然できませんが、色々と考えるのも大切。

上記まとめのリンクで、長期的計画にも触れられていますが、何となくぼんやりやってきてしまったので今後のバランスも明確化しなくては、とか、早く厄年抜けないかなとか、久しぶりにブログを書いてみたら終着点が全く見えません。

なかなか興味深いリンクのご紹介ということでご容赦を。

暑い日が続いていますので、皆様くれぐれもご自愛下さい。

ではまた。

数多の駄作から思うこと。