GW後半戦、上京したときに読んだ本がこちら。

「手のひらから広がる未来

　～ヘレン・ケラーになった女子大生～」

by　荒　美有紀

16歳の時に神経線維腫瘍Ⅱ型という難病を発症し、

大学4年生の時に全盲ろう（視力・聴力を失う）となってしまった人の闘病記です。

高校時代から耳の聞こえが悪くなっており、

違和感を感じながらも、

両親と医師からは、「突発性難聴」と言われて過ごしていました。

ところが、聴力がどんどん弱くなっていき、

20歳の時に本当の診断名を告知されます。

そして、視力も奪われ、

手術をしたものの、

結局視力は戻らず、

全盲ろうとなってしまいます。

それから、右腕にも少し麻痺が。

歩くのも困難で、車椅子に乗ることに。

大学では、フランス文学を専攻していました。

おしゃれの好きな女の子。

歌うのが好きな女の子。

そんな女の子が突然、全盲ろうになる。

耐え難い心情が、本には綴られていました。

病室で、ずっと母親の手を離せず、

見えない、聞こえないことの不安を

心の底から叫んでいました。

ですが、

医師、看護師、臨床心理士、作業療法士、大学にある学生サポーターの職員、指文字の通訳者、介助者などのサポートを受けて、

指文字で人と会話をすることができるようになり、大学にも復学し、無事に卒業しました。

復学後は、素敵な彼氏もでき、友人にも恵まれて、買い物やディズニーランドにも遊びに行くことができるようになりました。

「ヘレン・ケラー世界会議」という会議がフィリピンで行われた際に、現地へ行って参加され、他の盲ろうを抱えた人達と会い、いろんな話をしています。

現在は、東京盲ろう者友の会理事を務めているのだとか。

人は障害を抱えたとき、

信頼のおける人が周りにいるかどうか、

障害を受け入れられるかどうか、

そこからどうやって立ち向かうかがとても重要なことだと思います。

「どうして自分が―」って思ってしまう時期は、

必ずあると思います。

そういうときって、周りともコミュニケーションが上手取れず、

自分の考えだけが頭の中でぐるぐると回って、

ネガティブ・スパイラルへと落ちていってしまうのです…(-_-;)

運よく、周りから声をかけて下さることもあるかもしれませんが、

自分から行動しなければ、

自分が変わろうとしなければ、

人は大抵動いてくれません。

動いていれば、

きっと寄ってきてくれる人に出会えます。

私にも、仲良しさんをはじめ、友人、就労支援施設のメンバー、カウンセラーの先生など、良い人たちに巡り合えて、なんとかかんとか、日々を過ごせています。

何か障害を抱えてしまったとき、

いつかは、立ち上がって動いてみてください。

荒さんの言葉を、荒さんのカウンセラー、ゆゆさんがブログにしています。

ご興味ありましたら、ぜひ読んでみてくださいo(^▽^)o

https://ameblo.jp/db-tek2

過去のブログはこちらから。

https://miyuyustar.exblog.jp/

GW旅のお供