秋田に住み始めてから地域医療に関する番組をチラホラ目にするようになった。
それだけ深刻な課題が残されているということなんだと思う。
その一つが、医師偏在。
しばらく都会暮らしを続けてきたからかこういうことを真剣に考えたことがなく、少しギャップを感じる、、、編入試験の面接や小論文の対策として教科書的な知識を学んだくらいだからなあ。
けれど、実際に秋田に暮らしてみて、他人事ではなく、真剣に考えてみたいと思うようになった(秋田の生活は辛いけど、これは良い収穫かも)。

医師偏在が意味するところは、要は田舎の病院で医師が不足しているということ。
その解決策として、ある病院の研修医には地域医療の実践を積むために1年間は医師が不足している地域の病院で働くことを必須にさせるという。
これは一つの応急処置にはなると思う。
でも、医師がその地域に根付く可能性は低い。
医療において大切な医師と患者の間の信頼関係を築けるかというと疑問が残る。
あるところでは、患者が積極的に医師に対してお礼の手紙を送っているらしい。
これは信頼関係を築くためにはとても良い習慣だと思う。
医師のモチベーションもあがるはずだ。
ただ、これでも医師の偏在を解消するにはまだ至らないと思う。

結局は、問題が起きている地域での取り組みが中心で、周りの手助けがまだまだ不十分なんだと思う。
例えば、秋田のある地域の病院で医師が不足しているならば、秋田でも比較的医師数が多い病院の医師がローテーションで医師が不足している病院に勤務するということはできないんだろうか?
1年単位とかではなく、1ヶ月くらいの短い期間でぐるぐるまわせばそれほど問題は起きないはず。
研修医にだけ押し付けるのではなく、もっと全体で取り組むべきなんだと思う。
ローテーションに当たった医師には手当を厚くするといったことも県が対応できればより良いはず。
ある程度の強制力を持って、皆が平等に責任を負えばそれほど難しくはないと思うのだけれど、、
そうでもないのかなあ??