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小さい頃はできないことがたくさんあった

自分で覚えているわけではないけれど、歩くのも、しゃべるのも、最初は何もできなかった

初めて一歩踏み出した日、初めて言葉を発した日、私は嬉しかったのかな

それともまだその頃の自分は嬉しいという感情を知らなかったのだろうか

 

 

物心ついてから、できなかったことができるようになる嬉しさをたくさん感じてきたことをよく覚えている

50メートル走を8秒台で走る、大人向けの本の漢字をスラスラ読めるようになる、九九を全部言えるようになる

毎日少しづつ成長して、できることが増えていくのがとても嬉しかった

 

 

いつからだろう、できなかったことができるようになる嬉しさをあまり感じなくなったのは

ポジティブに捉えればそれは、単純に年齢を重ねるにつれてできることが増えてきて、もうできないことがあまり残っていないからなのかもしれない

でも裏を返せば、今までできるようになってきたことで満足して、新しいことに挑戦していないからなのかもしれない

 

 

こんなことを考えるきっかけをくれたのは、アイススケートだ

19歳になって、10年ぶりくらいにアイススケートをした

怖いものなしにガツガツ滑れた私はどこへやら、全く滑れなくなっていて正直少し落ち込んだ

身長が伸びて氷から自分の目線までが遠くなったことや、転んだあとのリスクを考えられるようになってしまったことで、攻めの滑り(笑)ができなくなってしまったのだろう

 

 

悔しくて割と真剣に滑り、帰る頃には10年前と同じように滑れるところにまで持って行くことができた

すごく楽しかった

大学生になってから毎日が楽しいけれど、その日は家についても、お風呂に入っても、ベッドに入っても消えない特別な楽しさがあった

久しぶりに感じた、できなかったことができるようになる嬉しさだったからだ

 

 

懐かしい気持ち

悔しさをバネに頑張って、できることが一つ増える喜び

忘れたくない

 

 

既にできることばかりを繰り返す人生はつまらない

できないことを怖がらない、できることの方に逃げない

 

 

10代が終わる前にたくさんたくさんチャレンジしよう

 

 

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