久しぶりに小説を購入し、読書をしました。

最近本を読んでいないなぁ、常日頃携帯ばっかり握りしめているから、何となく頭を柔らかくしたいなと思い人との待ち合わせ前に書店へgo。

 

ちなみに、皆さんは何時もどのような基準で本を購入されていますか?

好きな作家さんの著作?

売り上げランキングにずらーっと並ぶ物を手に取って?

それとも事前に目星を付けて向かいますか?

 

...私が本を選ぶ基準は完全なる直感です。(笑)

その時の気分に合わせて、あ、これはミステリーっぽい、これは恋愛っぽい、これはSFっぽい、と想像しながら、表紙や題名をサーッと見て気になったものを手に取り、一ページだけ読んでみてしっくりきたらレジへ向かいます。

 

思い返せば小さい頃から、本を選んでる時間は私にとって幸せな時間の一つだったな、なんて改めて思いました。

 

選んでいる瞬間は、この膨大な数の物語とのかけがえのない出会いの場であり、自分と本だけの対面の場であり、心落ち着く感じがするんですよね、誰にも邪魔をされない空間のようで。

なんだかくさくなってしまいましたが、私が今回手に取った本はタイトルにもあるように、「自閉症の僕が飛びはねる理由」。

 

著者は東出直樹さんという方で、会話のできない重度の自閉症でありながら、パソコン及び文字盤ポインティングによってコミュニケーションを取ることができ、そんな彼自身の言葉によって語られる自閉症の世界についてのエッセイです。

 

「大きな声がなぜ出るのですか?」「どうして目を見て話さないのですか?」といった問いに対する答えとして、自閉症である東出さんの言葉で説明される形式で進んでいきます。

 

ラストには、短編小説の「側にいるから」も執筆されており、共感のできるとても優しい物語でうるっときてしまいました。

 

まず、このエッセイを読んで感じた事が、自分の勉強不足と認識の甘さでした。

 

普段私が利用している電車の路線の近くに、障害のある方の通う学校があるらしく、社内で騒いだりずっとぶつぶつ駅名を繰り返す学生の方を見かけます。

 

正直、少し怖いし、悪気がある訳ではないのは分かってるけど、でも...っていう複雑な心境を抱いていました。

 

小学生の頃にも、特別支援教室にいたY君。

放課後のお掃除タイムに特別支援教室担当になると、先生が目を離した隙にK君が女子を追いかけ回していて、当時は本当に怖かった。

 

でもそれは「よく分からないから」こその純粋な恐怖で、せっかく同じ学校で同学年としているのだから、先生ももっと彼らについて、症状について教えてくれても良かったのにな、なんて思いました。(そういうのって、駄目なのかな?)

 

しかし、今回東出さんのエッセイを読んで、彼らも健常者と同じように「人に迷惑をかけることへの辛さ」「申し訳なさ」を感じていて、それでも言う事を聞かない自分の体をコントロール出来ない事に、私たちには感じることのできない苦しみを抱えている事を知り、自分が恥ずかしくなりました。

 

そして、ただその苦しみを上手く伝達できないというだけで、好奇の目にさらされ、「あの子はああだから、仕方ないよね」って片付けられてしまう事がどんなに辛いか。

 

 

やはりこういう問題は、周りに障害のある方や当事者の方がいないと中々関われたり考えたりできないと思いますが、少しでも多くの人が彼のエッセイを読んで、自閉症の方への見方や考えを変えるきっかけになるといいなと思います。

 

偉そうなこといって、自分もまだまだ勉強不足なので、他の人の自伝なんかも読んでみたいなと思いました。

 

彼の出演したNHKのドキュメンタリーもおすすめです。