さて、着きました。
どこの席に座ろうかな。
自然と座った自分の隣にあの娘も座った。

(゚ロ゚)      ( ºロº)     (゚ロ゚)       ( ºロº)

工エエェェ(´д`)ェェエエ工

あんなに嬉しかった事は無い。
きっとこれからもなかなか無いだろう。
狼狽えた。
皆で出掛けて、それなのに自分の隣に座って一緒にご飯を食べている。それだけで物凄くドキドキして。

帰りの電車の中でも、他愛も無い話をして。
不意にあの娘が
「……桜。」
そう呟いた。
電車から見える景色は、緑と淡いピンクに彩られていた。
ああ、やっぱり、綺麗だな。
そう、自分も呟いた。聴こえていたのかな。

駅からの帰りは全員徒歩。
徒歩だからこそ出来ることをする。
「公園寄って行く?」
自分の家の近くには小さな公園が在る。
そこに咲いている1本の木。桜だ。

努力の甲斐があって、2人で公園に寄った。

忙しくて行けていなかったお花見。
今日これだけでそれが満たされた感じがした。

「桜、撮ってるね。」
そう言って自分は桜の花を撮り始めた。
あの娘は静かに眺めていた。
その後ろ姿は、見とれるほど美しかった。
そんな後ろ姿を、内緒で撮った。
密かな宝物にしよう。