はじめまして。このブログは歴史の素人が自分のご先祖様について分からないなりに調べていく過程をつらつらと書いていくというものです。

私は栃木県の農村にある農家の生まれです。
それほど裕福な家庭ではありませんが、子供の頃は祖父母と両親と兄弟に囲まれ、広い敷地には部屋数の多い家と蔵があり、庭には様々な植物が溢れ四季折々の表情を見せる。そんな環境ですから遊ぶ相手と遊び場には困らず、のびのびと育てられました。
念を押しますが貧乏ながらも(貧乏である理由は後に書きます)、豊かな暮らしを体現しながら成長できたことは、私の人生の大きな支えとなっています。

そして実家は先祖代々の田んぼと山林を持ち、家は屋号として「古屋敷」と呼ばれている通り、地域では有数の旧家です。江戸時代は名主を代々務めていました。
子供の頃は、孫である私を猫可愛がりしていた祖父が周りの大人達から一目置かれ、尊ばれるのを見てきました。また親戚達が「古屋敷は高原山が噴火しても潰れない」と豪語するのをよく聞いていました。

この家はただの家ではない

子供ながらに、そんなことを肌に感じていたのです。

そしてやがて、学校で歴史を習う年代になった頃、たまに酔っ払った父の口から「この家は平氏だった」、「逃げてきた」という話を聞かされるようになります。
初めて聞いた時は、勝った源氏ではなく、負けた平氏なんてとがっかりしたことを覚えています。しかも逃げてきたなんてかっこ悪い、と。

この話をする時の父は酔っ払っていますから、母や他の兄弟はまともに聞きません。ただ1人私は「先祖」というものにロマンを持っていたタイプなので、「それってどういうこと?」と詳しく聞こうとするのですが、お酒が回っている父はただムニャムニャと呟き、目がとろんとしていて、もはや私の疑問に答えることが出来ない。
そのようにして、「ご先祖様の歴史」は小出しに伝えられていくことになりました。

小出しは小出しなりに、少しずつ情報が積み重なっていき、それと比例してご先祖様に対する興味も膨らんでいきました。やがて家にある市史を紐解き、郷土史もいくつか手に取り、市が編纂した「古文書目録」にも目を通す。そんな風に自分なりに手当たり次第で知識を求め続けるうちに思ったのです。子供の頃から感じていた「この家は普通の家ではない」という感覚は間違っていなかった、と。そして知れば知るほどもっと知りたい、もっとこの歴史の奥深くに潜ってみたいと思うようになりました。

もちろん、冒頭に書いた通り、私は歴史に関して全くの素人ですので、知識や考察には限界があり、時には見当違いなことを書いたりするかもしれません。
ただ、素人だからこそ、そして自分の先祖のことだからこそ、そしてそして生まれ育った地域のことだからこその視点やアンテナが発揮出来はしないかとも思っています。
あまり期待はせず、でもこんな人もいるのかというくらいのユルさで覗いていただけたら幸いです。

なお、私は普段はしがないサラリーマンであり、休みの日は自分のゆるりとした時間を確保することが大切と考えていますので、調査はその合間ということになります。また、山深く分け行って調査するというようなことはしません。熊が怖いですし、運転技術もそこまで高くないので、本格的な調査は出来ないことをご理解の上で、お楽しみください。