●徳島での一日目。 | ☆愛ある愛媛☆まんまる日記

●徳島での一日目。



お昼すぎ、高速に飛び乗って一路徳島へ。




☆愛ある愛媛☆~関東から四国へ♪移住生活~


夕方、徳島の上板町に着きました。


すごい空が青い。


道に迷い込んだりしながら、なんとかA子さんとの待ち合わせ場所へと向かいました。



☆愛ある愛媛☆~関東から四国へ♪移住生活~



四国霊場第一番札所、霊山寺(りょうぜんじ)。


すごく立派なお寺でした。

境内にはまだ桜が残っていて、雰囲気がよかったです。

お遍路さんもたくさんいました。



時間はちょうど5時になっていて、恵美子さんと一緒にお参りさせてもらうことにしたのだけど

本堂は扉がしまり、お寺のおばさんがろうそくを片づけていました。



「すみません、お経だけあげさせてもらってもいいですか?」
とことわってみたら、おばさんはちょっと怖そうなかんじの人だったんですが

「中はもう暗いけど、入ってもいいわよ」と言って、本堂の中に入らせてくれました。


暗闇の奥で、オレンジにともる灯に浮かび上がる釈迦如来。

その静かな明かりを頼りに、本堂の前に書かれた真言を目でたどる。


手を合わせて2人で声を合わせてヘタな般若心経を読ませてもらいました。



終わっておばさんにお礼を言うと、やっぱりちょっと怖そうなかんじなんだけど

優しく「ご苦労様」と言ってくださいました。




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おじいさんのお宅につくと、おじいさんによく似た息子さんと、綺麗な奥様が迎えてくださいました。


もちろんお2人にお会いしたのは初めてです。


息子さんは「おばあさんが来るのかと思ってた」と!

80過ぎのおじいさんのお友達なのだから、おばあさんが来ると思っていたとしても無理ないですよね。(笑)


おじいさんが、皇居の歌会始に行ったときの凛とした写真が飾られたお仏壇。

まさか、もうこの世に居ないなんてやっぱりまだ信じられない気持ちがあった。


だけど、おじいさんによく似た息子さん。(50過ぎのおじさんです)


今まで、おじいさんから息子さんの話やお孫さんの話なんて聞いたことがなかったけど

とても温かそうなご家庭でした。



おじいさんは、とっても変わり者。


離れの古い家で、ずっと暮らしていました。

家族と一緒に暮らすのを嫌がって、身の回りのこともご自分でやって

スーパーカブであちこち走り回る、ご家族から見ても「ワガママで変わり者なじいさん」だったようです。


おじいさんが住んでいた、敷地内にある離れの古い家は、取り壊して今はありません。


そのかわりに・・・・


積水ハウスのような、大きくて頑丈な「書庫」が出来ていたのです。



おじいさんは、ものすごい読書家でした。

離れの家中には溢れるほどの本が山積みになっていたそうです。


おじいさんが亡くなったあと、親戚総出で片づけをしたのだとか。

何日もかけて、本や遺品や古い色んなものを整理したのです。


私たちはその「書庫」を見せてもらうことに。。。



なんと、小さな家一軒ほどの室内には、何個も巨大な本棚が立ち並び、

おじいさんが一冊一冊、大切にカバーを掛けては題名を記入した本たちが

綺麗に並べられてありました。


それはもう、何千冊、何万冊という数です。

(これでもほとんどは処分したと言っていました)


まさに、図書館といってもいいほどのスケールでした。


おじいさんが大切にしていた、人からもらった絵や書も、全て立派な額縁に入れられて

壁中にかけられていました。

その中には私も知っている、昔の著名人もいました。


おじいさんが戦争で使っていたゴーグルや、鉄砲玉、

いつも持ち歩いていた古いカメラ、

全てが大切に飾られていました。


この部屋は、おじいさんの歴史が詰まった「記念館」だったのです。



もう、涙が出そうでした。


「じいさんとは仲が悪かったんだ。いつも汚いかっこで、恥ずかしいじいさんだった。」

なんておっしゃっていた息子さんですが

これほどのことは、「愛」がなかったらとても出来ることではありません。


丁寧にひとつひとつ、おじいさんの歴史に思いを馳せながら

大切にここへ納めたのでしょう。

おじいさんの、親戚みんなでこのような作業をされたのかと思うと

感動でいっぱいでした。



私たちの知らない、おじいさんの歴史やご家族

そういった側面を見ることが出来て嬉しかったです。





そのご・・・


私たちが徳島市内のビジネスホテルに泊まることを知った息子さんご夫婦は

近くに、息子さんの教え子さんがされているという、おいしい居酒屋さんを教えてくれたのですが

行き方の説明が難しい、ということで

一緒にお店で食事をすることとなりました。


お線香を上げさせてもらったら、すぐに帰るつもりだったのに。



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教え子さんのお店は平日だというのに大人気でいつも満員だそうです。



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一流の料亭で修行をされたという教え子さんのお店で、何を食べてもおいしかったです。




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↑初めて食べた、「のれそれ」という穴子の稚魚。



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息子さんと教え子の大将さんは、ほんとにお互いに尊敬しあっていて

驚かされました。

男同士で、こういう友情があるのだなと感動。



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今の時期は珍しい、ハウス栽培のすだちを

教え子さんがお土産にと、もたせてくれました。


「お高いでしょうに、ありがとうございます!」




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夜の徳島は、飲み屋がいっぱいでとっても賑わっていました。


路肩にズラリと並ぶ、代行やタクシーの列。



おじいさんとのご縁から

まさかその息子さんご夫婦とのご縁が始まるとは、思ってもいませんでした。


本当に、不思議。。。


バイタリティー溢れる素晴らしいご夫婦との出会い、

そして、人情味溢れ誰からも愛される教え子さんとの出会い、

たくさん為になるお話を聞かせて頂きました。



そうして、徳島一日目が終わりましたとさ~。






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