●豊稔池ダム
昨年10月終わり頃のことです♪
香川県の粟井ダム を見てから、豊 稔 池 ダ ムへと行きました。
赤煉瓦の「豊稔橋」を渡ってゆきます。
豊稔橋の欄干は千鳥格子柄にレンガが積まれていて、オ サ レ( *´艸`)
橋を渡ったところに、ダムを見上げることが出来る公園があります。
「豊稔池 遊水公園」というらしい。
やっぱり、不思議なダム
そして素敵なダム
ダムの概念くつがえしますよね。このたたずまい。
5個のアーチが連なるマルチプルアーチダム、日本ではここにしか無い変わったダムです。
サイフォン式という放流設備を持つダムです。
バットレス上部に、まるで窓のように開いてる四角い穴が、その洪水吐となってます。
テクテク歩いて、提体に触れてみよう。
減勢池の向こうで、冒険しているユキちゃんが見える(笑)
「すべったりせられんよーー」
「うーん」
私はアーチの中に入ろうかとしているとき、向こうのユキちゃん足下を確かめながら
危ないところへと行こうとしていました↑(笑)
「あぶないでー」
「うーん」
ユキちゃんの居るあの場所は、下流側から見て一番右奥の洪水吐から放流するときに
水がドシャーと滑り落ちる道流部です。
ツルツルしてそうで危ないんだけど、
そんなちょっと危険なところにも立ち入れてしまうアットホームなところが、
このダムのいいところだよね( *´艸`)
こーやってアーチの中に入れちゃうところも、アットホームだよね( *´艸`)
しかしスゴイですねぇ
これ、ぜんぶ切石を積み上げてるんですよね。
昔のダムって、こーいうのをコツコツ人海戦術で作り上げているのだから、スゴイです。
提体に鉄の杭が突き刺さっていました。
何本も何本も!
見上げればはるか上まで突き刺さっています。
これはいったい何のためだったのでしょう~。
アーチの中にはバルブらしきものが。
レトロな石積みダムだけど、ちゃんと放流設備が色々とあるからスゴイ。
洪水吐下のバットレス部分の壁面です。
角は、コンクリートに小さな石を埋め込んだ素材で補強しているようです。
そんでもって何かわからないものが、いっぱい流れた跡が。
長年にわたって、色々流してきたんだもんねぇ(´ω`*)
このへんは石が変色しちゃってます。
なんせ、昭和5年から歴史を刻んできているんですから、色んな事があって当然ですよね。
なんかもう・・・歴史をずっと見てきた、しわくちゃだけど物知りで経験も豊富なおじいちゃんみたい。
おじいちゃ~ん、これからも頑張ってね~(´ω`*)/
おじいちゃん、かっこいいね~(´ω`*)
さて、公園内をうろついてみましょう。
おじいちゃんの脇には、これまたおじいちゃんらしい(?)遺跡が。
右が「旧土砂吐樋門」ですって。
土砂吐ゲートのことだと思うけど、どこらへんに設置されていたのかな。
不思議な世界へ通じる扉みたいに見える。
左が「旧中樋取水口」とあります。
ゴミよけスクリーンがついているところなんか、取水口ってかんじがします。
いや~~。スゴイ。
まるで戦時中に使われていた旧日本軍の何かみたいじゃないですか~。
さすがにこのなりで今の時代でも現役だったらびっくりしちゃいますよね。(*^ー^)ノ
(それはそれでカッコイイけど)
さ、階段をテケテケ上って、ダムの上へ行ってみます。
途中にもなにやらが。
「火薬庫跡」って書いてあるけど、これはダムに関係ないんでしょ??(笑)
材料の石を集める為に山を爆破したときの火薬のこと??(しか思いつかない・・・)
階段を上りきると広場になっていて、巨大な記念碑が建っていました。
すんごい大きいです!
そこらへんのダムでも、こんなに巨大な記念碑はなかなか無いのでは?
両サイドに掘られている柄は、讃岐うどんの原料でもある「麦」のようです。
「稔」という意味を今ヤフーで調べたら「[訓]みのる穀物が実る。」とありました。
「豊かに穀物が実る」ことを願って命名された「豊稔池」
当時の讃岐の人たちの思いがひしひしと伝わってきます~。
ほんと、いい名前つけました(´ω`*)
守護神様も祭られていますよ。
これからも、人とお水の良い関係が続きますように (。-人-。)
ダム湖が目の前で気持ちがいい♪
さて、こちらがアーチ上部です。
さすがに昭和5年から稼動してるおじいちゃんなんで、水漏れなどけっこうガタがきてたみたいです。
取り壊しも検討されたそうですが、あまりにも珍しい型式のダムなために
取り壊しではなく修繕することで、これからも頑張ってもらうことになったそうです。
その時の修繕で、提体上流側に白いコンクリートで補強された様子がわかりますよね。
でも、かっこいい石積みダムのビジュアルにきちんと配慮して、
上部だけなのかもしれないけど、ちゃんとデザインを合わせて石が張られているところがニクイですよね( *´艸`)
ところで、あのポコっと飛び出た半円形のようなものですが、
「サイフォン式」であることがわかる部分です。
サイフォン式というのは、低い位置から一度高い位置に水を上げてから下に落とすことを言います。
↑上の図がわかりやすいですね~。(*´▽`*)
「Dam」と書かれたところのすぐ下の飛び出た部分が、
ちょうどさきほどの写真の半円形の部分で、そこで一度水がクイっと上に上がっていますよね。
それでもって、バルブから放流される水ってのは、それよりさらに上の天端ギリギリのところから
取ってるんやね!
てーことは、バルブが「非常用洪水吐」か!??(笑)
ま、最終的には天端を越流してもOKな作りにはなっているようですが。
結局洪水調節は天端で・・・??(*≧m≦*)ってかそれって調節してないしっ
下流側みてみます。
真下に藻が生えた緑色の減勢池が~。
なんかいっぱい、有機物が住んでそ~(;^_^A
右下のほうの、タイル張りされたような水たたきと、副ダム。
水の勢いを弱めつつ、中央に集水するために、減勢工もけっこう考えられた作りをしています。
(さっきユキちゃんが冒険していた左岸側もね)
さっき居た遊水公園です。
いい雰囲気ですよね~。
この日は残念ながら雨が降ったり止んだりで、お天気イマイチでしたが、
小春日和な日に、お弁当でも持ってピクニックに来たいなぁ(*´▽`*)
というわけで、長くなりましたが
ここまで辛抱強く読んでくださった(笑)そこのあなた、どうもありがとうございました。m(uu)m
ブログランキングへ ←いつもありがとうございます☆