3歳頃の私(傷について)。最後 | 先天性心疾患_φ(・・

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先天性心疾患患者の手術・入院生活の話、日々の話をゆる~く書いています(^^)

※少し長めの記事になっております。

 

再手術は6時間くらいで終わり、再々手術になってしまわないように、隅々まで先生が念入りにみて下さいました。

 

ただ少しハプニングがあり、首の後ろを火傷してしまったんです。

 

再手術を終えICUにいた時、私のことを気にかけて、手厚くケアをして下さるベテランの看護師さんがいました。

 

意識がなく眠る私に、寒くないかな?安定してるかな?とこまめに看て下さったのですが、電気毛布の少し熱くなってるコードの一部が首に直接あたってしまっていたそうです。

 

看護師さんもすぐに気づいて、先生も処置して下さいましたが、500円玉2つ分くらいの痕が残ってしまいました。

 

ただでさえ胸に傷があるのに!と思ってしまうところですが、私の両親は怒らなかったそうです。

 

先生方は何時間もかけて手術をしてくれて、看護師さんも私を気遣い良かれと思って電気毛布を入れたりしてくれたのは分かっていたからです。

 

もちろん、火傷の治療代は病院側がすべて負担してくれました。

 

母はいくつか他の皮膚科や美容整形外科などに相談をしてくれたみたいですが、体の他の場所(お尻とか)から皮膚を移植する方法しか綺麗には治せないと言われて、私への負担と大きな手術はさせたくないと辞めたそうです。

 

 

手術って戦いですから、傷は絶対についてしまいます。

この他にも、口から挿入していたチューブで口の端が切れてしまい、その傷も残っています。

 

胸の傷があまり目立たない分、思春期の頃は少し火傷の痕が気になった時期もありました。

 

特に友達と海で水着をきて遊ぶ!なんて時は胸の傷も火傷の痕も丸出しで気になりましたが、有難いことに友達は全然気にしていませんでした(笑)

 

友達に質問されたこともありましたが

 

「手術した時にできた傷」

 

と正直に話していましたし、この堂々とした感じが大切なのかもしれません。

 

成長するにつれて

 

「先生や看護師さんは神様ではない」

 

と思えるようになったり、何よりも今生きていることを評価すべきだと思えるようにもなったんですよね。

大変な手術、入院生活の中で、命を落としてしまうようなミスがなかっただけでもありがたい。

 

どの傷も私が生きたいと頑張った勲章であり、先生や看護師さんが一生懸命頑張ってくれた証。

 

そう思ったら、マイナスな気持ちは自然と無くなっていきました(^^)

 

当然ミスは許されないですし、想定外の傷は嬉しいことではないです。

それでも、今こうして生きれているから良いかと思えてしまうんです。

 

物心ついた時から自分の体には傷があって、傷の無いまっさらな自分の体を私は知りません。

それが逆に良かったんだと今は思います。

 

 

 

ただ、今回大人になってからついた傷は少し気になっています。

 

 

というのも、まだ手術から1年経っていないこともあり、赤く蚯蚓腫れのような状態ですから、自分は良くても見る人はちょっと嫌かなと。

 

でも、ある程度赤みが引いたら、以前のように好きな服を好きなように着ます(^^)/

 

色々なことを考えたんですが、傷ってどうしてもついてしまうもので、自分ではどうにもできないものですよね。

 

ですから、傷のことを汚いとか、嫌だと思われることって

 

「あなたの眉毛の形が本当に嫌いで、嫌な気分になるから変えてよ!」

「その鼻の形本当に変だよ。みせないで!」

 

これくらい理不尽な話だと思っちゃうんです(笑)

 

あまりにも痛々しいものであれば、配慮や工夫は必要と思いますが、悪いことをしてる訳ではないから、堂々としていたい。

 

生きるために頑張って手術をして、それによってついてしまった傷。

そのせいで、好きな服も着れずコンプレックスを抱いてしまうなんて、本当にもったいないです。

 

傷が気になる方は私のように能天気に考えられないかもしれませんが、自分の「したい!」や「好き!」を大切にして欲しいなと思います(^^)