最近新しいバイト先に入ってきたあの女の人、すごく苦手だった。可愛いからってなんでも許されると思ってるんだもんね。
私は、女の人の好き嫌いがすごく激しい。
顔が可愛い女は嫌いだ。嫉妬だよ、そうだよ。
だって顔が可愛いってだけでたくさんの人に愛されて育って、可愛い可愛いって褒められて、甘やかされて、人生イージーモードだったでしょ?羨ましいよねぇ、そんないい生活送ってきたんだから妬ませておくれよ。
ああ羨ましい。私も可愛くて細くて優しくて、そんな人になりたかった。
私の1番身近な友達は、すごく可愛い。
だからこそ、比べられて、馬鹿にされることが多かった。昔からそう、可愛い子が周りにたくさん居たから、彼女たちは「可愛いねえ」って褒められる中、私だけは「面白さ」で勝負するしかなかった。周りの空気を読んで、読んで、たくさん読んで、気を使って、好かれるように。
けど実際は好かれるどころか、むしろ嫌われていく一方だから不思議よね。
私は彼女たちとは「違う」んだと言い聞かせても、どうしても同じで居たいと、同じ土俵に立ちたいと思って、傷ついて、泣いて、変わろうと決めて、この歳までそれを繰り返してきた。
彼女たちは死にたいと思ったことなんか無いだろうな。死にたいと思う要素がそもそもないもんな。愛されて、大切に大切に育てられて生ぬるい生活を送ってきたんだもんね。
ああ憎い。憎いよ、みんなが憎いよ。