今日は母方の祖父の命日です。
祖父はとても賢く優しい心と強い体を持っていました。
身内べた褒めで恥ずかしいのですが、幼い頃の私には神様みたいな存在でした。
この世界に祖父がわからない事なんてあるんだろうか?と思うほどでした。
大人になってから祖父にもわからない事があり、悩み、苦しみ、生きているんだと知りましたけど(笑)
私は祖父から色々な事を教えてもらいました。
蓄積された知識と長い人生経験を持つ祖父は大きな図書館みたいでした。
私の疑問にいつも答えてくれました。
私の好奇心を刺激し知的欲求を満たしてくれました。
一を聞くと十返ってくる。
しかも聞きたい事は最後というウンチク語りな男性でしたが、話し方が上手いので嫌とは思わずもっと聞きたいと思っていました。
こちらから聞かずとも問答の様な問いかけをしてくる祖父は、少し変わり者だったのかもしれません。
祖父からは天邪鬼精神も貰いました。
「みんなが右と言った時に、お前は一人でも左と言える様になりなさい。」
「右を選ばない理由、左を選ぶ理由を説明できる様になりなさい。」
「右と左だけでなく他の道も見つけなさい。」
「お前が本当は右だと思っていても。」
そんな事をよく言われていました。
流れに飲まれず物事を見て、複数の方向性を見出す力を身に付けなさいって事だったのかな?
多数の人が賛同する意見に対して異を唱える勇気を持ちなさいって事だったのかな?
祖父の真意はわからないけど、性別も年齢も経験も違う個性を持つ人達がみんな「右」と言うなら…それは普通ではない気もします。
何か裏があるような。
何か危うさを感じさせるような。
異常に気付けという事だったのかな?
祖父は痴呆症になりました。
祖父は父親(私の曽祖父)が倒れたのをキッカケに、家族や親戚を支える為に自分の才能を自分の為でなく自分の愛する人達の為に使い生きてきました。
その祖父が優秀と自負していたであろう頭脳と体力を失い、周りの人達から助けられる様になっていった時…一体どんな思いをしていたのか?
私には想像もできません。
年を重ねていけば想像できる様になるのでしょうか?
もしあの世があって、もう一度祖父と会える時が来たら…私は聞いてみたい気もします。
タイトルにした「空気と星」この歌を聴くと必ず泣いてしまうので、普段はあまり聴きません。
今の私が在るのは当たり前の事ではなく日々の積み重ねがあってこそ。
当たり前が当たり前に存在するのは人を思う心と努力があってこそ。
そういう特別があっての今なんだと気付いたのは大人になってからです。
愛する人達の為に特別を当たり前として行っていた祖父母を思い出すから。
その祖父母が去ってしまったから。
だから私は泣いてしまうのだと思います。
今はもう大人ですから悲しさや寂しさに泣いてばかりはいられません。
祖父母がしてくれていた様に私も特別を当たり前として行える大人になりたい。
今日は子供の頃を思い出し、特別だった日々の大切さを忘れない様に。
そう思って「空気と星」を聴きました。
空気と星 坂本真綾
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