それから3週間後、
フジオの突然の連絡はやって来た。

今度は
「シシ肉いる?」
だった。

は?シシ肉?どっちでもえーわ真顔

どっちでもいいと答えると、
「じゃあ、持ってく!」
と、30分後くらいにやって来た。

この日も結局寒空の下、1時間ほど話をした。

話した内容は
「マックで話したとき、俺はたぶん精神的に病んでいた。なんかちょっとおかしかったと思う。周りの環境の変化についていけてなかった…」

は!?それ、自業自得だろ真顔

フジオ「そうだよ。自業自得だよ…分かってる。なんでこんな風になったんだろう。どこで間違ったんだろう。一回嘘をついたらどんどん本当のことを話せなくなっていった。」

私「真顔真顔真顔真顔真顔
今まで散々嘘をついてきて何を言ってんだか。本当のことを話すチャンスはいくらでもあったはず。」

フジオ「全部俺が悪い!!」

私「ですね真顔

私の欲しかったもの全て手に入れてるくせに、この人は一体何を言っているんだろう。。。

私「ところで、籍は入れたの?」

フジオ「まだ。色々事情があって。まだしばらく入れないと思う。」

変なのえー?

他にも私には理解し難いことがあった。

フジオは彼女の実家の中に足を踏み入れたことがないというのだ。
もちろん、両親には会ってるらしいが。。。

私には考えられない家族の形だなって思った。
フジオには、きっとこういうお互い干渉しない形が合っているのだ。
この時点で、私とフジオは合わなかったのだろう。

そして、この日も
「シシ肉食べたら感想聞かせて。また連絡ちょうだい。」
と言い残して帰っていった。