初恋地獄篇
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爪のいろを久方ぶりに赤くした
赤というよりか静脈血みたいないろ
ちのいろ  てつのいろ
にんげんの血は鉄の味がするけれどそれってにんげんがほんとは鉄でできてるってことかなあアンドロイドなのかロボットなのか
ロボトミー手術をうけたって永遠の命を手に入れかけたってきっとわたしの中身は甘ったれた綿で、よけいなことばかり考えてこじらせた歯車ゆるゆるな脳みそで肉でできたにんげんに恋して、足元すくわれて、一方的な愛の元で死ぬんだろうな
おわりがみえるんだぜ
おわりまでがみらいだ



雨の音とピアノの音がいっしょになるとなんかるんるんするタイプのにんげんです  グーグルアースで訪問のシュミレーションをかさねる君の家からいつもきこえてくるのはピアノの音だった  つっかかることなく紡がれるそのなめらかな音はぼくの脳内に根という根をはりめぐらして麻痺麻痺をくりかえしあやうく車にひかれるところだったからきっと罪だ   


しょうもない事だと吐き捨てるくせにどうも収拾がつかなくて、結局帰るのは胎内だった
地球の裏側で糸電話をつくる くらいくらい宇宙空間にむかって糸をたらしてしまったから長さはもう覚えてない  
紙のコップに耳を当ててどれくらい経っただろう気づけば足元の青い星はつめたくなっていた   いっこうに音は聞こえてこない   
紙のコップに耳を当ててどれくらい経っただろう 気づけばまわりの星はすごいスピードでまわっていた  いっこうに音は聞こえてこない

あきらめかけたそのとき耳の奥に針が刺さったような気がした  そうかと思えばぬるぬると脳みそまで這い上がってくる感覚に襲われたそれは音だった
長いあいだ音という概念を忘れるくらい退化していたであろうぼくの耳にとどいたのはあの音だった



われたクッキーみたいな稲妻も溶けきったチョコレートみたいな泥沼も疲れきった蛍光灯みたいなアイスキャンデーも、みんなみんなおもちゃなのだ
気の抜けた炭酸も跪くことをしらない王様も嘘くさい君の涙もみんなみんなみんなみんなおもちゃなのだ
つまりはそういうことなのだ