テディ 
元気にしてますか?

君が天国へ旅立ってから
あっという間に一年が経ったよ
こんなにも早く
月日は流れて行くんだね

この1年私は
仕事の忙しさに疲れ
君のことを
深く考える時間もなかった

寂しさを紛らわせるには
良かったかもしれないけど
ぽっかりと空いた
心の穴は
埋める事が出来ないまま
時間だけが
過ぎて行った気がする

「もう犬は飼わないの?」
「次のワンちゃん飼ったら
寂しさも紛れるんじゃない?」って
周りの人たちに言われたりもしたけど
どうしても
そんな気持ちにはなれなかった

君は私にとって
本当にかけがえのない存在だった
かけがえのないって意味は
それに代わるものがないって事
君の代わりになるものなど
どこにもない


今の時代
新しいものが次々と生産される
1つのものがなくなっても
すぐに次に代わるものが見つかる
それは考え方も同じで
1つの考えに固執するのは
もう時代遅れなのかもしれない
でも私はどうしても
自分の寂しさを癒す為に
新たな家族を迎える気には
なれないのだ
それでも私は
満たされているし
幸せだとも感じている


犬って本当に凄い生き物
どうしてあんなにも無償の愛で
人を癒せるのだろう?
私も同じような愛で
誰かを愛せるだろうか

君との思い出は
色褪せない
心の中では
今も元気に散歩してるよね

君に話しかけてる声
聞こえてるかな?
君の大好きだったリンゴ
毎朝食べてるかな?
いつもベランダから
一緒に見た夕陽
今も空の上から見てるかな?

テディ
もう一度
君を抱きしめる事が出来たなら
また
側で眠りたいな


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